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「Apex Legends」「オーバーウォッチ2」「フォートナイト」で検証

RTX 4070、4070 SUPER、4070 Ti SUPER搭載BTOPCで競技FPSタイトルはどこまで遊べる?

2024年04月30日 11時00分更新

文● 八尋 編集●ASCII

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 ゲームを快適に遊ぶためのパソコンがほしい。とはいえ、遊びたいゲームは人によって異なりますし、解像度やフレームレートといった重要視するポイントや、購入するための予算も人それぞれだと思います。

 とりあえず、高負荷なタイトルも、競技タイトルも高設定でかつ高リフレッシュレートで遊びたいとなると、検討したいのがCPUはCore i7、GPUはGeForce RTX 4070、RTX 4070 SUPER、RTX 4070 Ti SUPERあたりを搭載しているパソコンではないでしょうか。

 もちろん、遊びたいタイトルの負荷が軽かったり、リフレッシュレートを上げるために設定を下げることもやぶさかではないということであれば、それ以下のビデオカードやCPUを搭載するマシンでも問題はないですが、気になるタイトルがあったら何も気にせず快適に遊びたいという気持ちは、ゲーマーであれば誰しもが抱くことだと思います。

 前回は、人気のMMORPGとなる「ファイナルファンタジーXIV」や、比較的高負荷なアクションゲームが遊べるかどうかを、Core i7-14700FとGeForce RTX 4070/RTX 4070 SUPER/RTX 4070 Ti SUPERを搭載するGALLERIAのBTOパソコンで検証しました。

「パルワールド」は重い? RTX 4070、4070 SUPER、4070 Ti SUPER搭載BTOPCで検証!
RTX 4070、4070 SUPER、4070 Ti SUPER搭載BTOPCで高負荷タイトルはどこまで遊べる?

 今回は、競技タイトルとして人気のジャンルとなるFPSで、設定を気にせずどれくらい高リフレッシュレートで遊べるかを検証してみました。ぜひ、ゲーミングパソコンの購入時の参考にしていただけると幸いです。

試用機の主なスペック
モデル名 GALLERIA XA7C-R47TS GALLERIA XA7C-R47S GALLERIA XA7C-R47
CPU Core i7-14700F(2.1GHz~5.3GHz)、20コア(Pコア:8、Eコア:12)/28スレッド
CPUクーラー (空冷式)静音パックまんぞくコース
グラフィックス GeForce RTX 4070 Ti SUPER GeForce RTX 4070 SUPER GeForce RTX 4070
メモリー 32GB(16GB×2)、DDR4-3200
ストレージ 1TB SSD(M.2接続/NVMe対応)
ケース ガレリア専用 SKケース (ATX) スタンダード(ガンメタリック)Ver.2
電源 750W 電源 (80PLUS GOLD) 650W 電源 (80PLUS BRONZE)
チップセット インテル B760 チップセット
サイズ およそ幅220×奥行440×高さ480mm
同梱 Minecraft: Java & Bedrock Edition for PC、Xbox Game Pass
OS Windows 11 Home(64bit)
価格(4月30日現在) 32万9980円 29万2980円 27万7979円

人気の「Apex Legends」「オーバーウォッチ2」「フォートナイト」は超快適プレイが可能

 まずは、Apex Legendsから検証しました。テクスチャストリーミングの割り当ては「極(8GB)」にし、ほかの項目も高いまま設定。射撃訓練場を周回した際のフレームレートを「Fraps」で計測しました。結果は以下のとおりです。

RTX 4070の結果

RTX 4070 SUPERの結果

RTX 4070 Ti SUPERの結果

 フルHDであれば、RTX 4070で十分超快適です。また、RTX 4070でも4Kで平均152.373fpsと、十分なフレームレートが出ています。Apex Legendsは仕様で上限が300fps(コマンドで上限を開放した際のみ)となっていますので、フルHD+240Hz、フルHD+360Hzのディスプレーと組み合わせて遊ぶ場合は、RTX 4070で十分といっていいでしょう。

 それ以上のビデオカードでいうと、4K+144Hzのディスプレーでほとんど144Hzに張り付くといった状態で遊びたいという人は、RTX 4070 SUPERがいいのではないでしょうか。またApex Legendsを、例えばフルHD+240Hzのディスプレーと組み合わせて、そこそこ快適に遊びたいといったような用途であれば、RTX 4070も必要なく、RTX 4060や4060 Tiで十分ではないかと思えます。それくらい、この3機種で計測したフレームレートは高かったです。

 続いて、オーバーウォッチ2を計測しました。こちらは、グラフィック品質をウルトラにして、ヒーロー・マスターのコースでゲンジを選択した際のゴールまでのフレームレートをFrapsで計測しました。なお、こちらは4K解像度のみで、3機種を比較してみました。

オーバーウォッチ2のフレームレート計測結果

 結果は、RTX 4070でも4K解像度で平均285fpsという結果になりました。オーバーウォッチ2は、FPSタイトルとしてはどちらかというと軽量な方なので、フルHDである程度高リフレッシュレートで遊びたいという場合は、正直RTX 4070以下のビデオカードで十分です。

 しかし、最近ではフルHD+500Hzのディスプレーがちらほら登場してきています。オーバーウォッチ2は動きが激しいので、より高リフレッシュレートで高みを目指したいという人は、こういったディスプレーとRTX 4070以上のビデオカード搭載マシンで最強の環境を作り上げるというのもありではないでしょうか。

 なお、試しにRTX 4070 SUPERでフルHDでも試してみたところ、平均が571.626という結果になりました。最小でも474fpsと、存分に500Hzのリフレッシュレートを活かしたゲームプレイができそうです。

 フォートナイト、クリエイティブモードで縦積みをしているところを、「CapFrameX」で計測しました。設定は最高設定のまま計測しています。

RTX 4070の結果

RTX 4070 SUPERの結果

RTX 4070 Ti SUPERの結果

 フォートナイトはほかの2タイトルと比べて、最高設定で遊ぶ場合は結構高い性能が求められます。そのため、RTX 4070の場合はフルHDだと平均が173.4fps、min1%が125.1fpsと、そこまでフレームレートは高くありません。ただし、フォートナイトの場合はさまざまな設定を下げればかなりフレームレートは向上できるので、そこは調整次第でしょう。

 RTX 4070 SUPERの場合は、フルHDで平均234fps、WQHDで平均196.1fpsなので、最高設定でもフルHD+240Hz、WQHD+160Hzといったディスプレーと組み合わせれば快適にプレイ可能です。

 RTX 4070 Ti SUPERの場合は、4K解像度の平均が148.7fpsなので、4K+144Hzのディスプレーとの相性もバッチリとなります。フォートナイトの場合は、最高設定で遊ぶ場合は、どの解像度で遊びたいかでビデオカードのスペックは変更したほうがいいかもしれません。

 今回は競技性のあるFPSタイトルを中心に計測してきましたが、こういったタイトルの主流となる解像度のフルHDでは、十分すぎる性能を発揮しますし、設定を下げていいのであればRTX 4070以下のビデオカードでも十分遊べると思います。

 とはいえ、タイトルや設定を気にせずだったり、高解像度かつ高リフレッシュレートで遊びたいという人は、この3機種を視野にいれてもいいのではないでしょうか。

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