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AI時代の包括的ハイブリッドクラウドプラットフォーム構築に向け

IBM、インフラ管理自動化の「HashiCorp」を買収

2024年04月25日 19時30分更新

文● ASCII

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 IBMは、2024年4月24日(米国時間)、インフラ管理自動化ツール「Terraform」などを提供する「HashiCorp(ハシコープ)」を、1株当たり現金35ドル、総額64億ドル(約9600億円)で買収する意向を発表した。HashiCorpの株主による承認、規制当局の承認などを経て、2024年末までに買収が完了する予定。

 HashiCorpは、マルチクラウド管理における相互運用性の確保を支援するソリューションを展開しており、クラウドサービスプロバイダーなどとの業界連携や開発コミュニティ、オープンソースでのハイブリッドクラウドやAIのイノベーションにおいて、IBMを補完するという。

 買収により、Red Hatやwatsonx、データセキュリティ、ITオートメーション、コンサルティングなど、複数の領域でのシナジー効果が期待できるとし、例えば、Red HatのAnsible Automation Platformの構成管理とTerraformの自動化を組み合わせることで、ハイブリッドクラウド環境においてアプリケーションのプロビジョニングと構成を簡素化できるとした。

 IBMの会長兼最高経営責任者(CEO)であるアービンド・クリシュナ(Arvind Krishna)氏は、「IBMとHashiCorpのポートフォリオを組み合わせることで、複雑化するアプリケーションとインフラストラクチャーを管理し、AI時代に向けた包括的なハイブリッドクラウド・プラットフォームを構築できるようになる」と述べている。

 HashiCorpは、買収後、IBMソフトウェア社内の一部門となり、HashiCorpとして製品とサービスの展開を続ける予定。

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