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1チップでAI処理が可能な第2世代SoC「AMD Versal」を発表、2025年出荷予定

2024年04月09日 21時00分更新

文● ドリル北村

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 AMDが、第2世代Versal AI Edgeシリーズと第2世代Versal Primeシリーズを発表した。EdgeシリーズとPrimeシリーズの基本設計は共通で、EdgeシリーズのみAIエンジンを搭載する。

AIエンジンを搭載する第2世代Versal AI Edgeシリーズと、組み込みシステム向けの第2世代Versal Primeシリーズ

 第2世代Versal AI Edgeに搭載されたAIエンジンは、第1世代に比べ最大3倍のTOP S/W(1ワットあたりの演算性能)を実現する。AIに必要な前処理、AI推論、後処理を1つのチップで処理できるため、他のSoCに処理を渡す必要がないのが特徴だ。

第2世代Versal AI Edgeの構造。AI主導の組み込み型システム向けにエンドツーエンドアクセラレーションを可能にする

AIに必要な前処理、AI推論、後処理を1つのチップで処理できる

 第2世代Versalには、新しく統合されたArmのCPU(8個のCortex-A78AEと10個のCortex-R5210)を搭載し、後処理においては第1世代よりも最大10倍のスカラー演算性能を提供する見込みだ。

第1世代と比べて4倍の画像処理性能や2倍の動画処理性能を有する

スバルは次世代の「EyeSight」に第2世代Versal AI Edgeを採用する

第2世代Versalは2025年に提供される予定だ

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