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東北大発スタートアップ、民間初の津波予報業務を開始

2024年04月09日 06時55分更新

文● MIT Technology Review Japan

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東北大学発スタートアップのRTiキャスト(RTi-cast)は、民間事業者としては初となる津波予報業務の許可を気象庁から取得。高知県および高知県沿岸の19市町を対象にて津波予報業務を開始する。県および各市町の地方自治体における津波災害対策・対応業務の支援に活用されることが期待される。

東北大学発スタートアップのRTiキャスト(RTi-cast)は、民間事業者としては初となる津波予報業務の許可を気象庁から取得。高知県および高知県沿岸の19市町を対象にて津波予報業務を開始する。県および各市町の地方自治体における津波災害対策・対応業務の支援に活用されることが期待される。 RTi-castが提供する予測プロダクト配信サービス「ツナミ・キャスト(TsunamiCast)」は、東北大学のスーパーコンピューター「アオバ(AOBA)」による独自の予測に基づくもの。地震後20~30分を目安に、予想される津波浸水域と浸水域内の最大浸水深、浸水開始時間、代表的な地点における津波による水位変化の時系列を配信する. 予報は国民生活や企業活動に密接に関わっていることから、技術的な裏付けのない予報が広く社会に発表された場合、社会の安寧を損なうおそれがある。そのため、気象業務法第17条第1項の規定により、気象庁以外の者が津波の予報業務をする場合は、気象庁長官の許可を受けなければならないと定められている。今回のサービスは、東北大学の研究チームと、国際航業、NEC、エイツーによる産学連携研究を経て実用化された。

(中條)

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