東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部(旧 次世代通信推進課note)連動企画 第135回

【データ連携・活用促進プロジェクト】公募開始まで秒読み段階に!

文●デジタルサービス推進部

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※新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。

 新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省や首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。

 東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部です。(旧 次世代通信推進課note)。デジタルサービス局は、デジタルの力を活用した行政を総合的に推進し、都政のQOSを飛躍的に向上させるため、新たに設置した組織です。その中で、ネットワーク推進課は、東京の成長戦略やICT利活用の更なる推進のため、2019年(平成31年)4月に新たに設置された組織です。その中で、次世代通信推進課は、TOKYO Data Highwayの構築を推進し、いつでも、誰でも、どこでも「つながる東京」の実現に向け、取り組んでいます。

 都民の皆様がどこにいてもサクサクつながる環境を構築するため、全国初となる5Gアンテナ基地局を搭載するスマートポールの試行設置や通信事業者が5Gアンテナ基地局を設置しやすいように、行政財産を開放するなど様々な取組みを展開しています。こうした日々の取組みを都民の皆様に情報発信していきます。

■前回の紹介記事はこちら 低軌道衛星の実証試験に向けた、アンテナ設置場所調査の裏側を公開!

※過去の連載記事はこちら:東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部ネットワーク推進室(旧 次世代通信推進課note)連動企画

 みなさん、こんにちは!

 東京都では、令和元年に「『未来の東京』戦略ビジョン」を発表し、デジタルの力で東京のポテンシャルを引き出し、都民が質の高い生活を送ることができる「スマート東京」という概念を示しました。この「スマート東京」実現に向けた施策を具体化・加速化させるため「スマート東京実施戦略」を策定し、これらの取組を推進しています。


(*1)「未来の東京」戦略version up 2023(令和5年策定)

(*2)スマート東京実施戦略(令和5年策定)

東京都のスマートシティ推進の取り組み

 さて今回は「スマート東京」を加速する「データ連携・活用促進プロジェクト」をご紹介します。

 「データ連携・活用促進プロジェクト」では、これまで構築されつつある都市OSやスマートシティ推進のためのプラットフォーム間の連携を図ることで相乗効果を生み出し、新たなサービスの創出につながるよう支援していきます。

1.スマートシティの現状

 日本では、実は10年以上前からスマートシティの実証事業が各地で行われてきました。当初は、個別分野特化型に進められてきましたが、複数分野に幅広く取り組む「分野横断型」の取組みへと発展してきています。

 そしてスマートシティは、都市の抱える諸課題に対して、ICT等の新技術を活用しつつ、マネジメント(計画、整備、管理・運営等)が行われ、全体最適化が図られる持続可能な都市または地区として注目を集めるようになりました。

 このスマートシティ同士の連携を促進し、「望めば互いに接続できる状態にすること」で、必要な時に必要な情報が得られるようになります。これにより、日常でも非日常(発災時)においても、安心安全で質の高い暮らしへと向上させることが期待できますし、データを欲しいと思った時に手が届く状態になれば、新たな付加価値を生み出すきっかけとなり得ます。

 しかし、取組主体ごとにそれぞれのスマートシティのエリア内においてメリットは創出するものの、連携がなかなか進まない現実があります。

 こうした現状に風穴を開けよう、というのが「データ連携・活用促進プロジェクト」なのです。

2.スマートシティ実現の合言葉は「つながる、ながれる、つづけられる」

 政府はスマートシティ実現のための都市OSの要件をまとめた「スマートシティリファレンスアーキテクチャ」を発表しました。そこで挙げられた3つの要件が、「相互運用(つながる)」「データ流通(ながれる)」「拡張容易(つづけられる)」です。

① つながる(相互運用)

 まずは、以下の二つの方針を取り入れることが重要だとされています。

・標準化団体が定めたAPIやデータモデル等を積極的に採用

・多様な主体がアクセス可能なよう外部に公開する仕掛け

 これにより、以下のようなメリットを共有できるようになるのです。

② ながれる(データ流通)

 スマートシティにおいて、様々な都市課題を解決していくためには、分野や組織の壁を越えてデータや先端技術を活用しサービスが提供されることが重要であり、その実現のため、都市 OS は異種データ(都市 OS 内外の多種多様なデータ)を流通させる機能を持つ必要があります。そのため、異なる種類のデータを仲介する仕組みが必要になります。

③ つづけれられる(拡張容易)

 変化のスピードが著しい時代、地域が解決する課題や目指すべき将来像に対して、機能追加や更新を柔軟かつ継続的に行える必要があります。
都市OSでは、将来的には、連携するスマートシティサービスやスマートシティアセットの追加、提供する各種機能の変更等を、視覚的な操作で容易に組み替えたりできる機能が望まれています。

 東京都では、都市OSについての勉強会も開催しています。都市OSについてもっと知りたい方は、こちらも参照してみてください。

都市OSって何だ? ~西新宿スマートシティ協議会 勉強会レポート~|デジタルサービス推進部(東京都 公式) (note.com)

3.東京都の取り組み「スマート東京」

 都が「スマート東京」の先行実施エリアプロジェクトを3件選定し、大手町・丸の内・有楽町のいわゆる大丸有と竹芝、豊洲で「都市OS」が実装されたことはご存じですか?地域に密着したリアルタイムデータの収集・分析や、AI(人工知能)を活用したサービス展開をサポートし、東京のスマートシティ化を加速させています。

「スマート東京先行実施エリア」で何が実現したの?~都市OS関連事業のご紹介~

 大丸有と竹芝、豊洲で実装された「都市OS」では、多様な業種の多様なデータが収集されており、新しいサービスを協創しています。

 次は、それぞれのスマートシティ同士が連携し、潜在的な課題の発見やより広域のサービス創出を図っていくフェーズに来ています。

4.「スマート東京」次のステップへご一緒に!

 東京都では、都市OSをはじめとした、基盤・プラットフォーム間で行われる連携プロジェクトへの支援を行っていきます。基盤・プラットフォーム間での、連携の実事例の創出とそれによる連携メリットの具体化・詳細化を図っていくとともに、後に続く連携の芽となるソリューション創出を促進していきます。

 さあ、東京都と「協創」して、次なるステップへ!一緒に「スマート東京」を進化させていきませんか。みなさまのご応募をお待ちしております。
(詳細は、公募開始後のホームページをご確認ください。)

 東京都では、引き続き西新宿の街をスマートシティにしていく取組を推進してまいります!

【参考】デジタルサービス局HP:
https://www.digitalservice.metro.tokyo.lg.jp/

 引き続き、西新宿スマートシティ協議会のホームページを定期的にご覧いただくとともに、西新宿の取組を配信しているLINEコミュニティにご登録いただき、是非とも熱気あふれるコミュニティの仲間に加入していただければと思います。お待ちしております!

西新宿スマートシティプロジェクト-西新宿スマートシティ協議会-
https://smartcity-nishishinjuku.jp/

【参考】デジタルサービス局HP:
https://www.digitalservice.metro.tokyo.lg.jp/