このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第472回
山根博士のグロスマレビュー
OPPOの最新フラグシップ「Find X7 Ultra」はデュアルペリスコの最強カメラスマホ
2024年03月31日 12時00分更新
OPPOのカメラ強化モデル「Find X7 Ultra」は世界初というデュアル・ペリスコープカメラ搭載のスマートフォンだ。ヴィーガンレザーを貼り付けた本体仕上げはアナログ時代からのカメラを思わせるデザインであり、さらにハッセルブラッドと提携したことで、味わいの深い写真撮影も可能。今回は中国販売モデルをレビューした。
◆5000万画素カメラを4つ搭載するだけに目立つデザイン
Find X7 UltraはチップセットにSnapdragon 8 Gen 3を採用している。メモリーは12GBまたは16GB、ストレージは256GBまたは512GB。12GB+256GBの最小構成モデルの価格は5999元(約12万5000円)となっている。
ディスプレーは6.82型有機EL(3168×1440ドット)の高解像度タイプで、リフレッシュレートは120Hz駆動、最大輝度4500nitを誇る。左右の角を丸めたエッジデザインとなっている。フロントカメラのスペックは3200万画素。
背面は円形のカメラバンプが大きく目立つ。それを避けるようにカットされたヴィーガンレザーで下部が覆われており、アナログ感あるデザインに感じられる。カメラはハッセルブラッドと協業しており、同社の「H」のロゴもプリントされている。
4つのカメラはすべて5000万画素というぜいたくな仕様で、メインとなる23mm f/1.8の広角カメラは1インチセンサーを採用、超広角は14mm f/2.0となる。望遠は2.8倍/65mm f/2.6と、6倍/135mm f/4.3の2つ。ポートレートと高倍率望遠、といった使い分けもよさそうだ。
本体サイズは約76.2×164.3×9.5mm、重さは221g。バッテリーは5000mAhでなんと100Wの急速充電に対応、26分で満充電が可能だ。加えてワイヤレスでも50Wの急速充電に対応する。本体形状はディスプレー面だけではなく背面側も角を丸めているため持ちやすい。背面のヴィーガンレザーも滑り止め効果があり、しっかりとホールドできる。なお、カラバリは今回レビューするブルーとブラウン、ブラックの3色だ。
本体の左側面にはスライド式のマナーモード切替スイッチ「Alert Slider」を搭載する。元々はグループ企業「OnePlus」の上位モデルの機能だったが、OPPO側のモデルでも2023年秋発売の折りたたみモデル「Find N3」から採用された。今後OPPOの上位モデルへ標準採用されるのだろう。
カメラ部分を見ると断面は台形状となっており、細かいローレット処理によりレンズが装着されているようなデザインにも見える。
全体のパフォーマンスは申し分なく、7930mm2の超大型デュアルサーキュレーション放熱べーパーチャンバーも内蔵しており、リッチなゲーム時の熱を速やかに放熱してくれる。内蔵のバイオニック・スーパーモーターでゲーミング時のタッチフィードバックも心地よい。
ほかには濡れた手でも正確にタッチができるウェットタッチ、中国国内になるが衛星通信を使ったメッセージ機能も内蔵している。
OSはAndroid 14ベースのColorOS 14を採用。中国向けのためGMS(Google Mobile Serivces)は非搭載となる。AI機能も強化されており、音声AIアシスタント「Breemo」に加え、生成AIにも対応する「AndesGPT」も搭載。音声通話からのテキスト書きおこし・要約や、画像の消しゴム機能の性能アップなどが計られている。AnTuTuのスコアも200万を超える高い数値を出した。
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