2009年に人生初のBoogie Boardを米国から衝動買いした筆者だが、その後も新製品が出るたびに衝動買いを繰り返している。昨今はオリジナルモデルのケントディスプレイ社以外のなんちゃってBoogie Boardも中国では多くの種類があり、もはや全てを購入するのは不可能だ。
フニャフニャと曲がる電子メモ
「papery」を慌てて購入
今回3月1日に届いたのは「Boogie Board papery(ブギーボード ペーパリー)」(以降、ペーパリー:紙っぽい)と呼ばれる新商品だ。筆者が事前予約して購入したのは、2種類あるうちの小さな方の「Sサイズ追加シート3枚組」というペーパリーのキットだった。
慌て者の筆者は、ウェブで衝動予約する時にパッケージに記述されていた、「追加シート3枚アソート」と「スタイラス別売」というただし書きを完全に見落としていた。なので発売日に届いたペーパリーに、ペンのようなモノや爪先で字や絵を描くことはできても、消すことが「まったく」できなかった。
ペン先の反対側に、マグネットの付いた専用スタイラス付きのブギーボードのBB-15やBB-17は持っているので、その付属ペンで消せるものだと早合点していた。残念ながらペーパリーは、先行するこれらの専用ペンではまったく消去することができなかった。今までとは、互換性のないまったく新しい専用スタイラスが必要だ。
ペーパリーはサイズ的に従来のBB-12が近いが、最大の違いはビニールシートのようにフニャフニャとふせん紙のように曲がることだ。サイズ的には地上最大サイズクラスの21インチなんちゃってブギーボードと比較すると、そのサイズは12分の1程度だ。
多少時間差があって、ペーパリーに書いた落書きを消すために専用スタイラスを追加で購入した。慌て者の筆者の問題で、スタイラスとペーパリーが揃って消せるようになるまでに、3日も無駄に過ごしてしまった。
購入を検討している諸兄諸姉においては、SサイズもしくはMサイズの「スターターセット」の購入をお勧めする。スターターセットにはペーパリー×2枚、専用スタイラス(単6形アルカリ乾電池2本セット済み)、ステンレスシール×2枚と取説が入っており、筆者が購入したヨドバシ.comの価格はSサイズ5170円、Mサイズ5940円であった。
専用スタイラスは、内部に単6乾電池を1本収納するために実測で26g近辺の重量となる。これは過去のどのブギーボードのスタイラスより重いスタイラスだ。ペーパリーへの筆記は、この専用ペン以外でも描き込めるが、消せないスタイラスで描いても手間なだけなので、この専用スタイラスを使うのがまっとうだ。
筆記跡は最近の他のブギーボードと同じく、緑がかったやや太い線だ。ペーパリーのサイズも10cm平方程度などで、細かな文字をたくさん描いたり複雑なイラストには向いていない。メーカーサイドも「ふせん」と表現しているように、75×75mmのポストイットと同じような目的に使うのが正しいだろう。コンセプトの似た製品にプラスの手書きパッドがあるが、視認性の点でもペーパリーの方が優れている。
ペーパリー専用のスタイラスペンは、後部先端にリング状のエッジとそのセンターに押すとへこむ金属の針が配置されている。この部分をペーパリーの「boogie boardロゴ」のすぐ上にある丸い端子部分に押し当てて、電流でペーパリーに描いた文字やイラストを消去する仕組みのようだ。けっこう強力なマグネットで吸着するので、くっつけるポジションを誤ることはなさそうだ。
そしてペーパリーを紙製ポストイットのようにディスプレイの額縁部分に貼り付けるためには、ペーパリーが吸着するための「ステンレスシール」が必要らしい。ステンレスシールはペーパリー(SとMサイズ)が2枚と、専用スタイラスがキットされた「スターターキット」にだけ2枚入っているようだ。このステンレスシールを事前にディスプレイの額縁部分の任意の場所に貼り付けておく必要がある。
スタイラスすら付属していない「Sサイズ追加シート3枚組」を間違って買ってしまった筆者は、もちろん「ステンレスシール」というモノをいまだ見たことがなかった。しかしダイソーで20個100円くらいで売られてる背面が粘着テープのボタン電池サイズのマグネットを購入すれば一発解決だ。

この連載の記事
-
第817回
トピックス
グローバルなストレス解消方法 “プチプチつぶし”の「POPPIT」を衝動買い -
第816回
トピックス
LAARVEEのダリ風溶ける時計「GMTペプシモデル」を衝動買い -
第815回
トピックス
MagSafeで固定する「Ulanzi MA30 カラビナ付きスマホ三脚」を衝動買い -
第814回
トピックス
急チャー対応、売れているらしい最大165Wのケーブル内蔵パワーバンクを衝動買い -
第813回
トピックス
真冬に鳴くコオロギもいる時代にコオロギ風ノイズ発生器を衝動買い -
第812回
トピックス
息するように地味に光る日本人向きシリコンUSBケーブルを衝動買い -
第811回
トピックス
充電用USB端子経由のハッキング抑止デバイス「USB DATA BLOCKER」を衝動買いして、さらに考察する -
第810回
トピックス
話題になっている充電用USB端子経由のハッキング抑止デバイス「USB DATA BLOCKER」を衝動買い -
第809回
トピックス
お気に入りの筆記具を収納できる「多連装ロケット砲型ペンスタンド」を衝動買い -
第808回
トピックス
コンパクトでディープな低音のベースアンプ「NANOBASS X4C」を衝動買い -
第807回
トピックス
巻き取り式USBケーブル内蔵のUSB PD 65W充電器を衝動買い - この連載の一覧へ