13万円台の真っ白PC! マウスの「NEXTGEAR JG-A5G6T」はカジュアルゲーミング入門の最適解だとわかった!

文●藤田 忠 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 プレイしたいゲームや予算、スペックに、筐体のデザイン、サイズからベストな1台を選べるマウスコンピューターのゲーミングBTO PC。充実のラインアップの中でも今注目を集めているのが、コスパを重視したゲーミング向けブランドとして新生した「NEXTGEAR」シリーズだろう。

最NEXTGEAR JG(ホワイトカラーモデル)

白一色が美しい! コスパが魅力のマウスコンピューターのゲーミングPC「NEXTGEAR」でも、今回はホワイト筐体とLEDイルミネーションのモデルをレビューした

 そんなNEXTGEARシリーズで気になっていたのが、PC自作の世界で人気となっているホワイト筐体とLEDイルミネーションを採用しつつ、13万円台前半と価格もお手頃な「NEXTGEAR JG(ホワイトカラーモデル)」だ。

 エントリーモデルとなる13万2500円の「NEXTGEAR JG-A5G6T(ホワイトカラーモデル)」(型番:JGA5G6TW5AABW101DEC)は、CPUにAMDのRyzen 5 4500、ビデオカードにNVIDIAのGeForce RTX 3060 Tiと、コストを抑えながらフルHDゲーミングを楽しめるスペックが備わっているうえ、白い筐体に反射したキレイなLEDイルミネーションを楽しめる注目の1台となっている。

 この「NEXTGEAR JG-A5G6T」を今回試用したので、使い勝手やパフォーマンスをお届けしていこう。

5基のLEDファンで白色筐体をキレイに彩る

 筐体デザインは、黒で統一された従来のNEXTGEARシリーズと同じで、X字をかたどったデザインに、通気性良好なメッシュパネルを備え、中央にはブランドカラーとなるマゼンタのロゴエンブレムを配している。さらにホワイトモデルでは、標準で5基のLEDファンを備え、トップのボタンで簡単に発光カラーやパターンのカスタマイズが可能になっている。内部はコスパを重視したスペックだけあってスッキリしているが、LEDファンでキレイに彩られ、所有感を満たしてくれる。

最NEXTGEAR JG(ホワイトカラーモデル)

内部もLEDが映える白色になっているのがポイントだ

最NEXTGEAR JG(ホワイトカラーモデル)

電源ボタンやUSB端子などは、筐体トップに装備。LEDボタンを備え、簡単にLEDファンの発光色などを変更できる

 本体サイズは幅約220mm、奥行き約424mm、高さ約410mmと、タワー型としては比較的コンパクトなサイズ感にまとまっており、白色筐体とLEDギミックを楽しめる。ディスプレー横に置いた場合でも、いい感じにおさまるだろう。

最NEXTGEAR JG(ホワイトカラーモデル)
最NEXTGEAR JG(ホワイトカラーモデル)

LEDギミックを備えたファンをフロントに2基装備。ホワイト筐体なのも加わって、キレイなLEDイルミネーションを楽しめる

最NEXTGEAR JG(ホワイトカラーモデル)
最NEXTGEAR JG(ホワイトカラーモデル)

トップ2基、リア1基にもLEDファンを装備。好みの発光色でPCをキレイに彩ってくれる

 使い勝手に影響する背面の端子類も、しっかりとポイントを押さえている。最も利用するUSBポートは転送速度5GbpsのUSB 3.0が4ポート、10GbpsとなるUSB 3.1のType-A、Type-Cをそれぞれ1ポート、さらにUSB 2.0が2ポートの計8ポートを利用できる。ビデオカードからの出力はHDMI×1、DisplayPort×3の4系統出力が用意され、マルチモニターの構築も問題無い。

最NEXTGEAR JG(ホワイトカラーモデル)

背面にはPS/2ポートも装備。USBも含めて、不足して困ることはないだろう

PCで最も気になるパフォーマンスをチェック
世代的にはやや古いCPUだが、普段使いに困ることはまずない

 ここからは、「NEXTGEAR JG(ホワイトカラーモデル)」の中で、最も低コストになっている「NEXTGEAR JG-A5G6T(ホワイトカラーモデル)」の実力をいろいろと試していこう。冒頭で述べたとおり、6コア/12スレッドCPUのRyzen 5 4500、ビデオカードにNVIDIA GeForce RTX 3060 Ti 8GB GDDR6Xの組み合わせで、メモリーにDDR4-3200 16GB(8GB×2)、ストレージに容量1TBのNVMe M.2 SSDと、コストを抑えながらもメモリー、ストレージ容量には不安のないバランスの良いスペックになっている。基本となるCPU性能から、日常、ゲーミングまで、ひと通りの性能を確認してみよう。

最NEXTGEAR JG(ホワイトカラーモデル)

「HWiNFO64 Pro」のシステム情報。Ryzen 5 4500やGeForce RTX 3060 Tiを搭載している

最NEXTGEAR JG(ホワイトカラーモデル)

「CrystalDiskInfo 9.2.2」。今回の評価機には、PCIe3.0×4インターフェースを採用したADATA製NVMe M.2 SSDの「LEGEND 700」が搭載されていた

最NEXTGEAR JG(ホワイトカラーモデル)

読み込み2600MB/s、書き込み1700MB/sのアクセス速度を発揮した。日々の使用や、ゲーミングへの影響はわずかだろう

 まずは基本のベンチマークとして、CPUの性能を計測する定番ベンチマーク「CINEBENCH R23」を実行した。

最NEXTGEAR JG(ホワイトカラーモデル)

「CIENEBENCH R23」のスコア

 Ryzen 5 4500は世代が少々古いため、スコアはマルチコアが約8900ポイント、シングルコアが約1200ポイントと、現行CPUと比べるとスコアは低めだが、フルHDゲーミングを楽しむための性能は備えている。

 続けて「PCMark10」を使って、PC全体のパフォーマンスを確認してみよう。テストには、基本となるPCMark 10無印プリセットを選んだ。

最NEXTGEAR JG(ホワイトカラーモデル)

「PCMark10」のスコア

 スコアは総合が6536ポイントで、ウェブブラウジングやアプリの起動時間など、日々のPCの性能を測るEssentials、表計算などのオフィス作業となるProductivity、写真や動画などのデジタルコンテンツ編集となるDigital Content Creationのスコアはいずれも、推奨スコアの2倍近い結果となっている。日常使いから、ビジネスワークや軽い写真まで、ストレスなく作業できるだろう。

タイトル次第だがWQHDゲーミングも狙える性能を持つ

 続いては定番の3Dベンチマークを実行して、「NEXTGEAR JG-A5G6T(ホワイトカラーモデル)」のゲーミングパフォーマンスを確認していこう。

 まず「3DMark」のテストプリセットでDirectX 12ベース、WQHD解像度の「Time Spy」と、まだまだ対応ゲームの多いDirectX 11ベース、フルHD解像度の「Fire Strike」のスコアをみていこう。

最NEXTGEAR JG(ホワイトカラーモデル)

「Time Spy」のスコア

最NEXTGEAR JG(ホワイトカラーモデル)

「Fire Strike」のスコア

 「Time Spy」のスコアは1万オーバーで、テスト中の平均フレームレートとなるGraphics Test 1/2も60fps超えを記録している。ゲームタイトル次第にはなるが、WQHD解像度でも快適なプレイを実現できる。DirectX 11ベースとなる「Fire Strike」では、総合スコアは2万を超え、平均フレームレートも100fpsを余裕で超えている。

 次はゲーム系ベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」だ。画質は最高品質で、解像度はフルHDを選択して、計測を行っている。

最NEXTGEAR JG(ホワイトカラーモデル)

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果

 スコアは、非常に快適指標のボーダーラインとなる1万5000ポイントを2000ポイントを超え、テスト中の平均フレームレートも128fpsと余裕ある数値となっている。MMORPGの金字塔のひとつで、新たな大規模アップグレードが控えている「ファイナルファンタジーXIV」を快適に楽しむことが可能だ。

今話題のゲームも快適に楽しめるので安心

 続いて定番・話題のタイトルを使って、ゲーミングパフォーマンスを確かめていこう。今回は定番FPSの「Apex Legends」に、格闘ゲーム「TEKKEN 8」(デモ)、なにかと話題の「パルワールド」を使用した。

 解像度はフルHDに固定し、画質は「レインボーシックス シージ」はプリセットの「総合品質」で「最高」を選択し、内蔵ベンチマークを実行した。「Apex Legends」の画質は、最も高くなるように設定(「スポットシャドウディテール」は「最高」を選択)し、「射撃訓練場」の一定ルートを移動した際のフレームレートを「CapFrame X」で記録した。

 「TEKKEN 8」(デモ版)も「描画品質プリセット」で「最高」を選び、アップスケーリングを「無効」に設定。CPU対戦をプレイした際のフレームレート記録している。「パルワールド」も同様にプリセットで「最高」を選択し、拠点から一定ルート移動した際を記録した。

ゲーム平均フレームレート(fps)
Apex Legends 213.4
TEKKEN 8 60
パルワールド 86.1

 まず「Apex Legends」は、144Hz駆動ゲーミング液晶ディスプレーでの張り付きプレイを狙える結果だ。さらに「TEKKEN 8」は、最高画質で格闘対戦の上限フレームレートになる60fps張り付きに。そして頻繁にアップデートが行われている「パルワールド」。ここではv0.1.3.0で試したが、平均フレームレートは86.1fpsと、こちらも快適に楽しめる結果を出している。

デザインも性能も大満足
コスパ良くPCゲームデビューできるマシンだ!

 コスパ重視のブランドコンセプト通りに、人気のホワイト筐体&キレイにPCを彩れるLEDイルミネーションに、ストレスのない日々使いと、定番と今話題のゲームタイトルを最高画質で楽しめるパフォーマンスを示した「NEXTGEAR JG-A5G6T(ホワイトカラーモデル)」。デザインとコスパに優れたゲーミングPCを探している人は注目してほしい1台となっている。

「NEXTGEAR JG(ホワイトカラーモデル)」の主なスペック
CPU AMD Ryzen 5 4500(6コア/12スレット、最大4.1GHz)
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti GDDR6 8GB
メモリー DDR4-3200 16GB(8GB×2)
ストレージ 1TB NVMe M.2 SSD(PCIe4.0×4)
インターフェース(背面) USB 3.1(10Gbps)Type-C、USB 3.1(10Gbps)Type-A、USB 3.0×4、USB 2.0×2、有線LAN端子、オーディオ端子など
サイズ 215(W)×401(D)×347(H)mm
OS Windows 11 Home 64bit版