MWC Barcelona 2024で、AIを活用した新しい通信プラットフォームの創出を目的とした「AI-RANアライアンス」の設立が発表された。参画するのはAmazon Web Services, Inc.(AWS)、Arm、DeepSig Inc.(DeepSig)、Telefonaktiebolaget LM Ericsson(Ericsson)、Microsoft Corporation(Microsoft)、Nokia、 Northeastern University、NVIDIA、Samsung Electronics、ソフトバンクおよびT-Mobile USA, Inc.(T-Mobile)の11社。
RAN(無線アクセスネットワーク)でAIを活用し
利用効率を上げたり、収益化を進める研究開発に取り組む
AI-RANアライアンスは、AIの活用により、既存のRANの周波数利用効率および性能を向上させる「AI for RAN」と、AIとRANの処理を統合し、インフラの利用効率を上げることで、AIを活用した新たな収益機会を創出する「AI and RAN」。そしてRANを通じて、ネットワークエッジ側にAIを展開しRANの運用効率を上げ、モバイルユーザー向けの新規サービスを展開する「AI on RAN」と3つのテーマを掲げており、研究開発に取り組む。
たとえば、現在は基地局などの無線機器がソフトウェア化されており、深夜などサーバーの稼働率が落ちる時間帯がある。そこで、「AI and RAN」では、その空いたサーバーでAIの推論や違うアプリケーションを動かすことによって効率化を進め、収益化できないかといった研究開発をするといった具合だ。
アライアンス設立の記念撮影に参加していた、ソフトバンクの先端技術研究所 湧川隆次所長は「AI RANのコンセプトはソフトバンクでずっと考えてきたこと。テレコムのマーケットでAIをどうやって使うか、きっちり議論をする場所が必要だと感じでいた。AIはまだ始まったばかりなので、技術開発・研究開発する場も必要。ソフトバンク1社だけでなく、テレコムの業界を巻き込んでやっていきたい」と、新たなアライアンスの設立について語った。
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