社長自らが用いた生成AIの成果も紹介
津坂社長自身も、「私にとっては、Copilotは、100%必要なものになっている」とし、自らの使用している具体的な利用シーンも明かす。
Copilotを通じて、出席できなかった会議の議事録をもらい、その内容を2分程度で把握。それによって、情報収集の範囲を広げているという。また、参加した会議の日本語の記事録を英語に変換して、海外拠点に送るといった使い方のほか、会議の精度分析にも活用。受信したメールに関してもCopilotの指示により優先度が高いものから効率的に業務をこなしているという。
また、顧客先を訪問する際には、競合状況を確認したり、最近のプレスリリースをまとめてもらったりといったことをCopilotに頼んでいるという。これにより、スタッフの資料作成の時間を削減したり、情報の鮮度向上にもつなげたりしているという。
さらに、社内メッセージに貼付するイラストや、プロジェクトのロゴ作成にも生成AIを活用。2月20日に、東京・有明の東京ビッグサイトで開催した「Microsoft AI Tour-Tokyo」の基調講演では、津坂社長自らが、生成AIを活用して制作した東京のイメージ画像を披露して見せた。この画像をスクリーンに映しながら、「ちょっと富士山が大きい」と笑う。
「エンジニアでない私でも使えて、いつでも、どこでも、誰にでも、呼び出すことができる。アシスタントとしての役割だけでなく、先生や同僚、部下というさまざまな立場になり、ときには通訳者にもなって、業務を支援してくれる。Copilotは、AIの民主化を実現するプラットフォームであり、すべての人をエンパワーし、多くのことを達成できるようにする」と語る。
日本マイクロソフトでも、社員全員がCopilot for Microsoft 365を毎日使用しており、業務の効率化と生産性が向上していることを強調する。「マイクロソフト社内でも、カスタマーサービスや開発部門、財務部門、営業、マーケティング部門など、効果が発揮できそうなところから生成AIを利用している」という。

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