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山本 敦の「新選! オーディオレポート」 第31回

ボーズが本命!? 耳をふさがないイヤホン「Bose Ultra Open Earbuds」参上

2024年02月23日 19時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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イヤホンを耳にはさんで装着するイヤーカフスタイルを採用しています

ベストポジションを探せ!
Bose Ultra Open Earbudsの装着方法

 Bose Ultra Open Earbudsの本体は、ボーズの独自設計によるドライバーを搭載するスピーカー部と、バッテリーにSoCなどを積むバレル(樽)型の部分に分かれています。ふたつの筐体は「Flexバンド」と名付けられた、伸縮するベルトでつながれています。ベルトが縮んだ状態に戻ろうとする力を利用して、耳にはさみ込んで装着します。プレッシャーは強すぎず、緩すぎず、ほどよいグリップ感が得られます。筆者は最初に本機を試した時に2時間以上、耳に着けっぱなしにして過ごしましたが、特に痛みを感じることもなかったです。

ボーズが推奨しているBose Ultra Open Earbudsの装着スタイル。耳の少し下側に、ベルトが斜め45度に向くように付けるのがコツ

 イヤホンを耳に着ける際の「ベストポジション」について、ボーズは耳の下側にベルトが斜め45度の角度で上に向く状態を推奨しています。もちろん耳の形には個人差があるので、イヤホンの位置を上下にスライドさせてフィット感を自由に調整しても構いません。

筆者は少し高い位置に付けた方が、音の明瞭度が高くなって心地よく感じられました

 筆者の場合、ボーズの推奨するポジションだと音の出口を耳が塞いでしまうためか、サウンドにマスクがかかって見晴らしが落ちてしまいました。耳の真ん中から少し下の辺りに、ベルトがほぼ真横に向くように着けるとサウンドのバランスが良くなりました。

 ふだんイヤリングやピアスを身に着けている方は、アクセサリーとぶつからない最適な場所を見つけてください。イヤホンは充電ケースにしっかりと固定されるよう中に磁石を組み込んでいます。ニッケルなどの強磁性金属でできたアクセサリーには、イヤホンが吸い寄せられてしまう場合があるので気をつけましょう。

 Bose Ultra Open Earbudsは耳をふさがないオープンスタイルのイヤホンなのに、中高域のボーカルや楽器のメロディ、パワフルな低音のビートなど情報量がびっしりと詰まったサウンドが楽しめます。そして聴いているサウンドが驚くほど外に漏れません。電車やカフェなどであれば普通の音量まで上げて音楽や映画、ゲームのサウンドが聴けると思います。

専用充電ケースでチャージ。イヤホン単体で最大7.5時間、ケースによる充電を繰り返せば1度のフル充電から約27時間使えます

 自然に外音を取り込むオープンスタイルでありながら、しっかりと身の詰まったサウンドを耳に届けるため、Bose Ultra Open Earbudsには長年に渡りボーズが培ってきたオーディオの独自技術が活きています。

 次回はノイズキャンセリング機能を搭載するボーズのワイヤレスイヤホン「Bose QuietComfort Ultra Earbuds」との違いにも触れながら、Bose Ultra Open Earbudsの特徴に深く切り込みます。

主なスペック
製品ジャンル ワイヤレスイヤホン
ブランド BOSE
製品名 Bose Ultra Open Earbuds
直販価格 3万9600円(3月5日発売予定)
ドライバー 非公表
コーデック AAC/SBC
再生時間 最大7.5時間(イヤホン単体、イマーシブオーディオ オフ)、充電ケースで追加充電することでさらに19.5時間再生が可能
防滴 IPX4
 

筆者紹介――山本 敦
 オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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