寺尾社長は、「2024年度は、強い緊張感と勤勉さが必要なタフな1年になるだろう」としながら、「2023年後半から様々な施策を実施済みであり、2024年度はさらに追加施策を打っていくことになる。2024年度は、なるべく勢いの角度をつけて、次の年につなげていきたい」と語り、黒字転換に留まらず、さらなる成長を目指す考えだ。
白物家電市場は底を打ったとは言われるが、まだ本格的な需要回復とはいえない状況が続いている。
「バルミューダが得意とする小型生活家電は、市場全体で販売台数、金額ともに下がっているが、2024年は、前年の落ち込みからは、少しは回復すると見ている」と市況を分析しながらも、「だが、バルミューダの場合には、トレンドや市場動向に左右されるというよりも、自分たちの商品力が、お客様と合意できるか、提案がどれだけ受け入れられるかが勝負どころである。より多くの人たちと、私たちが考えた価値を共有したい。新たな提案によって、事業基盤の確立を図りたい」とする。
バルミューダの復活を支えるのは、バルミューダ自身のモノづくり力であることに変わりはない。
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