普段使いのコントローラーとしても便利!

多くの人にゲームを届けるひと助けに!PS5向けアクセシビリティコントローラーキットを試してみた

2024年02月19日 15時00分更新

文● 松野将太 編集●ミヤザキ/ASCII

多くの人にゲームを届けるひと助けに!PS5向けアクセシビリティコントローラーキットを試してみた

 昨今のゲーム業界において、身体操作や感覚・認知機能に制限があるプレイヤーに対するアクセシビリティの取り組みが加速していることは周知のとおりだ。

 ゲームソフトそのものにアクセシビリティに関する設定が用意されることはすでに珍しくないし、ゲームメーカーからも既存のゲームパッドやキーボード・マウスによる操作が困難なユーザーのための周辺機器が発売されている。

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントが販売するPlayStation 5向けのアクセシビリティコントローラーキット「Access コントローラー」も、そうした積極的な取り組みの一つと言えるだろう。

 本製品は、身体操作に制限のあるプレイヤーの多様なニーズにあわせ、幅広いカスタマイズ性を確保したゲームコントローラーだ。

 同社曰く「アクセシビリティコミュニティーの意見を取り入れながら、あらゆる方が、より簡単に、快適に、そして長い時間ゲームをお楽しみいただけるように設計されている」とのこと。

 実際の製品をメーカーからお借りすることできたので、その機能や使い勝手をチェックしてみよう。本製品の価格は、1万2980円だ、

ボタン・スティックを自分にあわせてカスタマイズ

 前提として、Access コントローラーは机や床といった平面に置くか、あるいは市販の三脚などにマウントして使用することが想定されている。

 両手で保持しておく必要がないため、車椅子のトレイに設置する、あるいは底面のAMPSホールパターンや三脚用ネジを使って中空に固定することで、汎用的なゲームコントローラーよりも多くのプレイヤーが使用しやすくしているわけだ。

多くの人にゲームを届けるひと助けに!PS5向けアクセシビリティコントローラーキットを試してみた

交換用のボタンキャップとスティックキャップが付属。ユーザーの使い方にあわせ、付け替えることで快適な操作を実現する

 本体は大きな丸型のボタン部分、および側面に一本だけ配置されたスティックアームで構成されている。

 一見するとリズムゲームか何かに使いそうな特殊コントローラーといった風貌だが、本製品の最大の特徴は、ユーザーが自分にあわせてボタン・スティックをカスタマイズできる点だ。

多くの人にゲームを届けるひと助けに!PS5向けアクセシビリティコントローラーキットを試してみた

キャップはツールフリーで取り外し可能

 まず、製品出荷時の状態で本体に装着されているのは8つの独立したピローボタンキャップ、それとドーム状のスティックキャップだ。

 これらは簡単に取り外すことが可能で、パッケージに付属する異なる形状のボタンキャップ・スティックキャップを装着したり、キャップそのものに「そのボタンがPlayStation用コントローラーのどのボタンに対応するか」を示すタグを装着したりできる。

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スティックアームはある程度引き延ばして使用できる。ロック機構も完備

 実際に付属するボタンキャップは、フラットボタンキャップが4個、外側にむかって反り返りのあるカーブボタンキャップが4個、内側に少しせり出したオーバーハングボタンキャップが2個、2つのボタンにまたがるワイドフラットボタンキャップが1個。

 加えて、一般的なコントローラーに使われているような標準スティックキャップ1個、アーケードコントローラーのようなボールスティックキャップ1個が用意されている。

多くの人にゲームを届けるひと助けに!PS5向けアクセシビリティコントローラーキットを試してみた

側面には拡張用の3.5mm AUX端子(E1~E4)が。フットペダルなどを増設できる

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実際にボタンやスティックを入れ替えたコントローラー。周囲の8ボタンのほか、中央部分もボタンとして利用できる

 コントローラーを設置する向きやボタン配置は後述する本体設定から調節できるのだが、たとえば自分から向かって奥側にあるボタンキャップを反り返ったカーブキャップにして押しやすくする、2つのボタンにまたがるワイドフラットキャップを使って指をスライドさせるだけでボタンを押し分ける、といったような使い方が可能だろう。

 なお、スティックパッドを配置しているアームパーツは本体から多少引き出しても使える。

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