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パナソニック、プロジェクターを遠隔で監視・制御するサービス

2024年02月05日 17時15分更新

文● ASCII

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 パナソニック コネクトは2月5日、プロジェクターを使った大規模な映像演出システムを遠隔で監視・調整するクラウド型「リモートマネージドサービス」を発表した。3月より提供開始する。

 エンターテインメント市場ではイマーシブ(没入)な体験に期待が集まり、演出を担う現場において、複数のプロジェクターを用いた大規模な映像システムの運営が求められている。何台もの機材が複雑に絡み合うことから、ダウンタイムリスクの増大や、オペレーションの高度化が顕在化しており、その結果、現場担当者に負担が集中しているという。

 本サービスは、プロジェクターの設置・運用時に映像のズレを自動で補正する「映像調整サービス」、データ分析に基づいて最適なメンテナンス時期を提案する「メンテナンス コンサルティングサービス」、リアルタイム監視や迅速な初期対応をサポートする「モニタリングサービス」により、管理工数削減と高品質な映像演出を両立するという。

 複数台を使用したマルチスクリーン演出では、プロジェクターの設置・運用時に、振動などによって映像位置が少しでもずれると、演出の統一感が損なわれる。映像調整サービスは、対応カメラからの映像を分析し、ズレをリアルタイムで検出する。これまで現場で手掛けていた緻密な補正が自動化され、一体感のある映像を維持できるという。

 メンテナンス コンサルティングサービスでは、一定の映像品質を維持しつつ長期的な運用を可能にするため、現場ごとに最適なメンテナンス計画を提案する。プロジェクターの内部センサーが実測した輝度劣化情報をもとに、設置環境や運用状況、さらに、製品仕様や個体差を考慮して分析し、使用状況に適したメンテナンス時期を算出する。複数台のメンテナンスを一度に集約できることから、運休時間の抑制や、リプレイスにかかる手間・コストの削減が可能だとする。

 モニタリングサービスでは、プロジェクターの状態をパソコンまたはモバイル端末からリアルタイムに監視できる。さらにオプションとして、プロジェクターから発信するエラー情報をもとに、同社中央監視センターから担当者に向け、電話でアドバイスやサポートをする監視代行サービスも用意される。LAN/モバイル回線双方での接続が可能なため、屋外イベントににも対応する。

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