SmallRigのグリップでvivo「X100 Pro」の動画・写真撮影が自在になる

2024年01月17日 12時00分更新

文● 山根康宏　編集●ASCII

X100 Proの使い勝手を大きく高める

スマホのカメラ撮影が圧倒的に楽しくなるグリップ

　デジタルカメラにライトやマイクなどを取り付けるフレーム型のアタッチメントを多数出しているSmallRigは、iPhone向けの様々なフレームも販売しています。いまや、スマートフォンのカメラを使って映画を撮影できてしまう時代だけに、スマートフォンを拡張して使うユーザーも多いのでしょう。そのSmallRigから、今度は中国vivoのカメラ強化スマートフォン「X100 Pro」専用のグリップキットが登場しました。

SmallRingのグリップキット

　vivo X100 Proは1インチセンサーを含む5000万画素カメラを3つ搭載した強力なカメラフォンです。詳細についてはレビュー記事を見ていただくとして、現時点で最高の夜景・遠景撮影スマートフォンと言われるほど高い評価を受けています（100倍望遠も夜景も実用的な「vivo X100 Pro」は2023年最強のカメラスマホ！）。

vivo X100 Pro

　SmallRigのキットは専用の本体ケースとグリップに分かれています。ケースはvivo X100 Proをしっかり保護する形状で、裏面は本体に傷がつかないファブリック系の仕上げ。汎用サイズではないため安心して使えます。表側にはレンズ用のフィルターを取り付けられます。

専用ケースが付属する

　グリップはSmallRigならではのアイディアが詰まっており、手に握る部分は半分に割れることで90度回転させることが可能。

グリップはストレート形状でも使える。半分に割って回転させられる

90度回転させたのちに、グリップを元に戻して使える

　また、グリップの端の部分には取り外し式のBluetoothリモコンも搭載、リモートシャッター用として使えます。取り外せばシューマウントが出てくるので、ここにもアクセサリ類を装着できそうです。

Bluletoothリモコンは脱着式

　ケースの開口部には67mmのフィルターを装着可能。物理的なフィルターで凝った仕上がりの写真を撮影することもできるわけです。なお、ケース側のネジ系は実は64mmで、64mm→67mmのアダプターリングが付属します。直接64mmのフィルターを装着しないようにしているのは、もしかすると超広角カメラを使った時に64mmフィルターではフィルター枠が写り込んでしまい、ケラレが生じるからなのかもしれません。

67mmのレンズフィルターが装着できる

実際は64→67mmアダプターを装着後に67mmフィルターを付ける

　グリップの取り付けは、ケース裏側の正方形の部分に突起をはめて合体させます。この形状からわかるように、グリップはケースに対して90度の角度で4方向に取り付け可能です。

グリップとケースの合体部分

　では実際に使ってみます。まずはグリップを伸ばすスタイル。これは自撮りなど静止画撮影に向いているかもしれません。本体を握らず細いグリップを握ればいいので持ちやすくなります。

縦型スタイルで使ってみる

　X100 Proを縦向きに使う場合も、グリップを90度回転させて横にすると動画撮影がしやすくなります。縦動画撮影時はこのスタイルが向いていそう。

グリップを横向きにして縦撮影

　そして本体を横向きにして使うときも、グリップを併用すると安定して持つことができます。これも動画撮影時は特に使いやすいでしょうね。

横向きでも使いやすくなる

　今回のグリップキットは、vivoがSmallRigに働きかけて作ってもらったようです。最近の中国スマートフォンはX100 Pro同様、カメラバンプを大きな円形にしたモデルが増えており、デジタルカメラによく似た操作性で使うことができます。vivoだけではなく他メーカー用のグリップキットもぜひ発売してほしいですね。