軽くてコンパクトなサイズのrazr 40は
筆者にとって理想的なスマートフォン
今回、筆者はサブ機だったNothing Phone (2)のSIMを含め、中味のアプリのほとんどをrazr 40に移行するつもりで購入した。今回もそうだったが、昨今のAndroidスマホ同士のアカウントやアプリ、データ引継ぎ、移行は従来のようにGoogleサーバー経由ではなくなり直接USB Type-Cケーブルで接続する方式が一般的になってきたようだ。
ほどなくしてNothing Phone (2)のアプリやデータの全部をrazr 40にコピーし終わった。総ステンレス製のGMTやクロノグラフ系の腕時計と変わらない約190gのrazr 40は、普段300g前後のGalaxy Z Fold4を運んで毎日使っている筆者には軽くてありがたい。
もちろんスレートタイプのスマートフォンであるNothing Phone (2)(200g)よりも軽く、純正カバーを取り付けたLeitz Phone 2よりもさらに軽い。軽いのと同時に折り畳んで半分サイズになるrazr 40はある意味、理想的なスマートフォンの姿だ。
そしてある程度自由な角度で固定できるヒンジ構造は、自撮り棒や三脚のない環境でのハンズフリー撮影には極めて効果的だ。同じことのできるGalaxy Z Fold4を使い出して1年以上たつ筆者は、セルフタイマーを使った集合写真や置いたままでの動画の物撮りでは、ベストなスタイルだと確信を持っている。
前述したカバーに取り付けられた1.47インチの小さなカバーディスプレーの表示項目に関しては、設定画面の「外部ディスプレー」の項目で設定する。表示できる対象は、今のところGoogle Playからダウンロードできるアプリではなく、設定アプリで管理できる限定された使用法に限られる。
筆者は現在のところスケジュールや天気、現在時刻やバッテリー残量、音楽メディアのコントロールなどの任意の表示を選択し画面フリックで左右に切り替え表示管理している。
また前機種からサポートされている機能だが、写真撮影でどこを見て良いか分からない被写体の視線外れを防止するために、撮影時にカバーディスプレーにアテンションの意味でアニメーションが表示される。些細なことだが筆者の周囲では評判の良い気遣い仕様だ。
razr 40は様々な要素の積み上げでリーズナブルな販売価格を実現している。当然、Googleアプリが動作できない小さなカバーディスプレーもその1つだろう。カバーディスプレーの大きなrazr 5Gや上位機種のrazr 40 ultraでは、PayPayのバーコードも表示できキャッシュレス決済などでは有利なイメージだ。
しかし今回のrazr 40は標準でFeliCa(おサイフケータイの機能)がサポートされているので、いちいちバーコードを表示して決済するPayPayより、タッチ一発で決済の終了するSuicaの方がはるかに効率的だ。
なのでrazr 40の場合は、ショップでの支払いもカバーを開いてバーコードを表示させて支払うのは第2番目の手段だ。鉄道の改札機もショップでの支払いもコンパクトなままのrazr 40で、まったく問題なくスムーズだ。
現在、筆者は手元にメインスマホのGalaxy Z Fold4とサブ機のrazr 40、カメラとしての機能がメインのLeitz Phone 2の3台を愛用している。ただrazr 40が届いてからのここ数日は持ち歩きスマホの順位がGalaxy Z Fold4とrazr 40ので確実に入れ替わり始めた。
ご存じのように現在で第5世代まで来ているGalaxy Z Foldは、初期のモデルから毎回カバーディスプレーの幅サイズが広がり、筆者の使っているGalaxy Z Fold4ではごく普通のスマホサイズに近づいてきた。当初はカバーディスプレーが物足りないので、どうしても開いて大画面でタブレット的に使わざるを得なかった。
しかし現在のGalaxy Z Fold4あたりでは、ほぼカバーディスプレーを開いて大きな画面を使うことなく、たいていのことはカバーディスプレーだけで解決してしまう。以前に比べるとカバーディスプレーを開けて何かをやる頻度は、大きく落ちてきた。筆者の場合ならマップを見る時やPDFファイルを見る時、大きな画面でブラウジングしたい時だけの感じだ。
実はまったく逆の感覚だが最近自宅やオフィス、出先などにいる時はrazr 40を折り畳まずに広げたままで使っている。どうせまた直ぐに広げてしか使えないのだから、わざわざ畳むことはないのだ。幸いヒンジがしっかりしていて広げたままで持ち歩いてもほとんど支障はない。ジャケットやコートならそのままポケットに入れて持ち歩いている。
razr 40は外出する時や移動中には折り畳んで最小サイズで使う。そしてそれ以外の時は広げたままで使い続けるのが最良のパターンだと、だんだん分かって来た。そして移動中の改札機通過やキャッシュレス決済では、コンパクトなままが最良だ。
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