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若手AI研究者による11件の研究テーマを採択

産総研「覚醒プロジェクト」、初年度の研究実施者が決定

2023年12月08日 08時00分更新

文● ASCII

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 ⾓川アスキー総合研究所は、国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)による若手研究人材育成事業「覚醒プロジェクト」の本年度の研究実施者および研究開発テーマを発表した。⾓川アスキー総合研究所は産総研から本事業を受託し、業務実施機関として事業を推進している。

 「覚醒プロジェクト」は、若手人材が、産総研の保有する先端的研究設備等を活用することにより、ディープテック分野の独創的かつ斬新な研究開発を推進し、社会課題解決にチャレンジするプロジェクト。本年度は、AI技術やバイオインフォマティクスを中心とした分野で、35歳未満の若手研究者を対象に研究開発テーマを募集。プロジェクトマネージャー(PM)らによる審査を経て、11件のテーマを採択した。

 採択された研究実施者には、PMの伴走やアドバイス、300万円の支援、AI橋渡しクラウド(ABCI)などの産総研が保有する研究環境などが提供される。

事業全体に対して助言するスーパーバイザー(SV)と、研究者に伴走・アドバイスするプロジェクトマネージャー(PM)

 本年度の研究実施者およびテーマ、担当PMは以下のとおり。

 研究実施者 所属 研究開発テーマ 担当PM
大村 拓登 東京大学大学院 タンパク質の高精度シミュレーションに向けた、大規模データセットの作成と量子化学的性質を反映した機械学習モデルの開発 瀬々 潤氏
助田 一晟
澤野 晋之介
東京大学大学院 JMed-LMM:医療分野における大規模マルチモーダルモデルの開発
中里 朋楓 東京大学大学院 透明性向上のための偽情報や誤情報の流通メカニズムや影響に関する実証研究 大西 正輝氏
小島 駿 東京大学大学院 セマンティック・セキュアな通信プロトコル設計 金崎 朝子氏
野﨑 雄斗
大嶽 匡俊
加藤 大地
廣岡 聖司
東京大学大学院 日本語の世界観を崩さないアニメの自動吹き替え
笹崎 海利
松井 智一
奈良先端科学技術大学院大学 行動認識に向けた発話による宅内マイクロ行動クラス表現の検討 井本 桂右氏
藤村 拓弥 名古屋大学大学院 精度と安定性を両立した異常音検知手法の開発
塩原 楓 東京大学大学院 動画と自然言語を繋ぐ基盤モデルの創成 牛久 祥孝氏
藤井 亮宏 東京大学大学院 深層学習を使った条件付き逆問題解法によるマテリアル開発で、カーボンニュートラル社会の早期実現を目指す
染谷 大河
スコット アトム
東京大学大学院
名古屋大学大学院
マルチエージェント移動・行動系列が入力可能な大規模マルチモーダルモデルの開発 谷中 瞳氏
中田 亘
関 健太郎
東京大学大学院 音声対話システムにおける表現力豊かな音声合成のためのデータセット整備と大規模言語モデルの言語知識の活用


 
 研究開発期間は2024年7月まで。終了後、成果報告会で成果を発表する予定だ。

■覚醒プロジェクト 公式Webサイト

http://kakusei.aist.go.jp/

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