ワークプレイスサービスプロバイダー
大山社長兼CEOは、リコーの強みを、オフィスプリンティング事業で培った世界140万社の強固な「顧客基盤」、地域密着の販売およびサポート網による「顧客接点」、課題解決に向けて提供している自社製品やサービスによる「自社IP」の3点をあげる。そして、これを生かすことで、「ワークプレイスサービスプロバイダー」を目指すと宣言した。
ワークプレイスとは、リモートワークなどによって変化した新しい働く場を再定義した言葉である。
かつて、OAという言葉を作ったリコーが、ワークプレイスサービスプロバイダーという新たな領域で、リーダーを目指すことになる。今回の「企業価値向上プロジェクト」の追加施策は、それを実現するために、より大胆な構造改革に挑むことを示したものだといえる。
この連載の記事
-
第600回
ビジネス
個人主義/利益偏重の時代だから問う「正直者の人生」、日立創業者・小平浪平氏のことば -
第599回
ビジネス
リコーと東芝テックによる合弁会社“エトリア”始動、複合機市場の将来は? -
第598回
ビジネス
GPT-4超え性能を実現した国内スタートアップELYZA、投資額の多寡ではなくチャレンジする姿勢こそ大事 -
第597回
ビジネス
危機感のなさを嘆くパナソニック楠見グループCEO、典型的な大企業病なのか? -
第596回
ビジネス
孫正義が“超AI”に言及、NVIDIAやOpen AIは逃した魚、しかし「準備運動は整った」 -
第595回
ビジネス
DX銘柄2024発表、進行する日本のDX、しかし米国よりもここが足りない!! -
第594回
ビジネス
自動車工業会は、今年もJapan Mobility Showを開催、前身は東京モーターショー -
第593回
ビジネス
赤字が続くJDI、頼みの綱は次世代有機EL「eLEAP」、ついに量産へ -
第592回
ビジネス
まずは現場を知ること、人事部門出身の社長が続くダイキン -
第591回
ビジネス
シャープが堺のディスプレーパネル生産を停止、2期連続の赤字受け -
第590回
ビジネス
生成AIに3000億円投資の日立、成長機会なのか? - この連載の一覧へ