ミドルクラスのGalaxy Aシリーズに2024年モデルが!
サムスンのスマートフォンはハイエンドのGalaxy Sシリーズ、折りたたみのGalaxy Zシリーズの下に、エントリーからミドルハイレンジモデルまでを擁するGalaxy Aシリーズが展開されています(一部の国ではGalaxy M、Galaxy Fも)。Galaxy Aシリーズのモデル名は2桁で、下1桁は2023年モデルは「4」の数字となっています。日本では「Galaxy A54 5G」が販売中です。
2023年もそろそろ年末ですが、海外では2024年モデルとなる「5」のモデル名の製品が出てきました。東南アジアでは「Galaxy A05」「Galaxy A05s」の販売が始まっています。
上位モデルのGalaxy A05sの主なスペックはチップセットがSnapdragon 680、ディスプレーは6.7型(2400×1080ドット)、リフレッシュレート90Hz、カメラは5000万画素で200万画素のマクロと200万画素の深度測定の3つ。バッテリーは5000mAhです。エントリークラスの製品ですが必要十分な製品といったところでしょうか。
サムスンのスマートフォンはここのところマルチカメラを縦に並べるデザインを採用しています。そのためGalaxy Aシリーズも各モデルが似たようなデザインになっています。Galaxy A05sも2023年モデルの「Galaxy A14 5G」と並べると見た目はソックリ。ただし、ディスプレーは6.7型と6.6型でわずかな差があります。
背面もソックリ。それもそのはずで、カメラ性能は両者まったく同一です。ただし、Galaxy A05sのほうが背面はきらびやか、Galaxy A14 5Gは表面に滑り止めの細かい加工があって、表面仕上げはよくみると異なります。ここまで似ているとなると、Galaxy A05sはGalaxy A14 5Gを4G化したモデルなのでしょう。
さてGalaxy Aシリーズが登場した2019年は、「Galaxy A10」を筆頭に「A20」「A30」「A40」「A50」「A60」「A70」「A80」「A90」と多数の製品が展開されました。「Galaxy A80」はカメラが本体収縮式という変態デザイン、「Galaxy A90」はAシリーズ初の5Gモデルだったりと、エントリーからハイエンドまで一通りの製品を揃えたのです。
しかしその後、上位モデルは「Galaxy S21 FE」にまかせるなどして、Aシリーズは中位以下の製品ばかりとなりました。2023年は前述したGalaxy A54が最上位モデルで、そのあとに「A34」「A24」「A14」「A04」と5モデル展開になっています。ただし「Galaxy A04s」など、派生モデルもいくつかあります。
2024年のGalaxy Aシリーズがどのような展開になるかはわかりませんが、日本でもまだ2022年モデル「Galaxy A53 5G」が販売されているように、新モデルが出てきたからと言ってすぐに前年モデルがフェードアウトするわけではありません。
Galaxy A05sを最初に出してきたのはエントリーモデルこそ入れ替わりが激しく、低価格端末を求める消費者の気を引くためなのでしょう。そう考えると「Galaxy A55」のような上位モデルの登場は春先など、もうちょっと先になるのかもしれません。
2024年はフラッグシップモデル「Galaxy S24」シリーズの登場が例年の2月より早まり、1月になると噂されています。Galaxy Aシリーズの投入スケジュールもなんらかの影響を受けるでしょう。仮にGalaxy S24が2月に発売になれば、日本でも例年より早く3月の投入となり、それに合わせてGalaxy Aシリーズの日本向け新モデルも何かしら発表されるかもしれません。
Galaxy A54 5Gは5000万画素でしたが、Galaxy A55はそろそろ1億画素カメラあたりを搭載してくるような気がします。
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