目標達成につながる「4つの質問」
さらにいえば、このことに関連して応用できそうなのが、著者も毎日実践しているという「セルフカウンセリング」である。
1.願望の明確化
わたしは何を求めているのか?
わたしにとっていちばん大切なものは何か?
わたしがほんとうに求めているものは?
↓
2.時間(お金)の使い方の現状をチェックする
そのために「今」何をしているのか?
↓
3.主観を絶対視せず、客観的に行動を自己評価する
その行動はわたしの求めているものを手に入れるのに効果的か?
↓
4.改善計画とその実践
もっとよい方法を考え出し、実行してみよう
(42ページより)
これら4つの質問をすることで、願望や価値観を確認し、「日々の実践に一貫性があるか」を自分自身に問いかけるということ。そうすることにより、価値ある人生を送ることができるようになるという。
人それぞれ価値観は異なるので、目標も千差万別だろう。しかしいずれにしても、達成するたびに「自分の人生にとって価値あることができているな。幸せだな」と実感できるような目標を設定することが大切であるようだ。
もちろん、人生の目標がなかったとしても生きてはいけるに違いない。だが、もしも願望を実現できるような人生を歩みたいのであれば、やはり目標は必要になってくるわけだ。
大事なことは、毎日「価値ある人生だな。幸せな人生だ」と実感できるかどうかです。そう思える価値観にあるものはずっと続けたくなるはずです。
幸せとは探し求めて四苦八苦するのではなく、「幸せを実感できる自分になる」ことで、手に入るものです。(45ページより)
いたってシンプルな考え方ではあるが、だからこそ忘れてしまいがちだともいえるのではないだろうか? だからこそ、ぜひとも記憶にとどめておきたいところだ。
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目標達成トレーニング大高弘之アチーブメント出版
筆者紹介:印南敦史
作家、書評家。株式会社アンビエンス代表取締役。
1962年、東京都生まれ。
「ライフハッカー[日本版]」「ニューズウィーク日本版」「東洋経済オンライン」「サライ.jp」「マイナビニュース」などで書評欄を担当し、年間700冊以上の読書量を誇る。
著書に『遅読家のための読書術』(PHP文庫)、『いま自分に必要なビジネススキルが1テーマ3冊で身につく本』(日本実業出版社)、『書評の仕事』(ワニブックスPLUS新書)、『読書する家族のつくりかた 親子で本好きになる25のゲームメソッド』『読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術』(以上、星海社新書)、『世界一やさしい読書習慣定着メソッド』(大和書房)、『プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術』(KADOKAWA)、などのほか、音楽関連の書籍やエッセイなども多数。
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