FiiO
エミライはFiiO「R7」の上級モデルとも言える「R9」を国内初展示した。R7はユニークな性格の一体型プレーヤー機で、よくオーディオデモの上流として使われることがある。
内部的にR7が「M11」に相当するとしたらR9は「M17」に相当するような、音質を強化したモデルだ。スクリーンも少し大きくなっている。音を聞いてみると、シャープでパンチがある鋭いサウンドが感じられた。
「KB3」というユニークなUSB DAC内蔵型キーボードも展示されていた。これはデスクトップの省スペース化を目的としたもので、ゲーミングなどにも向いているだろうということだ。
Astell & Kern
アユートはAstell & Kernの新しいDAP「KANN Ultra」を展示した。これはハイパワータイプで好評のKANNシリーズの新しいモデルで、ヘッドホン出力とは回路ごとに分離したプリアウト・ラインアウトモードが追加されている。またアップサンプリングを行うDAR機能も追加された。音はKANNシリーズらしく、力強く音の切れ味もいいサウンドだ。
また、Bluetoothレシーバーの「HB1」も展示されていた。ES9281AC Proを搭載し、4.4mmバランス端子対応というBluetoothレシーバーとしては本格的なものだが、面白い点はUSB ADCとしてUAC1.0モードが採用されていることだ。これは「Nintendo Switch」などのゲーム機との接続で便利に活用できるだろう。
iFi audio
トップウィングは、iFi Audioの「hip-dac3」を展示した。ポータブルUSB DAC「hip-dac」シリーズの新モデルで、データ転送用の接続端子がUSB Type-Cとなり、さまざまなインピーダンスのイヤホン/ヘッドホンで高音質を引き出せる、iFi独自のIE-Match機能が追加された。これで入出力とも広い範囲の機器と接続ができる。iPhone 15 Pro MaxとUSB-Cケーブルで接続してみたが、接続は良好だ。サウンドは小型なボディからは驚くほどの透明感の高い高音質サウンドが楽しめる。
HEDD
HEDD-Japanは、海外で人気のブランドHEDDの「HEDDphone TWO」を展示した。HEDDphoneは、AMT(エアモーショントランスフォーマー)という独特なドライバーを採用しており、かなり大型で重いのが問題だったが、新モデルでは軽量となり、各部のメカニズムも改良されて一般的なヘッドホンに近づいた。独特の音場感と楽器の音色がきれいな点が印象的だ。
水月雨
地球世界は、国内でも人気のブランド水月雨のハイブリッドイヤホン「Dark Saber」を展示した。ダイナミックドライバー2基、BA型ドライバー8基のマルチドライバーモデルで、シンプルな構成だった以前の水月雨からの変化を感じさせるモデルだ。音質は良く、低音のパンチがあり、中高域がクリアなハイブリッド型らしいサウンドだ。
また、水月雨のポータブルCDプレーヤーが展示されていたのが面白い。これは「Disc Dream」というモデルで、microSDカードに保存した音源も使用できる。なぜ、今CDプレーヤーなのかと聞いてみると、中国の若者たちの間ではCDで聴くのがカッコいいという風潮があり、CD回帰の波が来ているようだ。
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