このページの本文へ

グーグル、AI対応の「Chromebook Plus」399ドルから

2023年10月05日 17時45分更新

文● @sumire_kon

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
「Chromebook Plus」

「Chromebook Plus」

 グーグルは10月2日(現地時間)、AI機能などに対応した「Chromebook Plus」シリーズを発表した。AcerやASUSなど複数のメーカーから対応機種が発売される。399ドルから。

「Chromebook」の性能強化版

 Chromebook Plusは、Chrome OSを搭載したノートPC「Chromebook」のハードウェア性能強化版という位置付け。すべての機種に以下の最低スペックが保証され、これまでのChromebookよりも対応できる機能が拡大する。

【最低保証スペック】

  • CPU:「Intel Core i3」第12世代以降、または「AMD Ryzen 3 7000」シリーズ以降
  • RAM:8GB以上
  • ストレージ: 128GB以上
  • ウェブカメラ: 1080p以上/時間的ノイズ低減機能付き
  • ディスプレー:フル HD IPS またはそれ以上のディスプレー

「消しゴムマジック」や「Adob​​e Photoshop」にも対応

 Chromebook Plusではハードウェア性能の向上に伴い、AI関連の機能も強化。「Google Photo」では「Pixel 8」などでお馴染みの写真加工機能「消しゴムマジック」や、通常の写真にポートレート風のぼかしを追加する機能などの利用もできるようになった。

「Google Photo」の利用イメージ

「Google Photo」の利用イメージ

 他社サービスではウェブ版の「Adob​​e Photoshop」と「Adob​​e Express Premium」にも対応。アドビの生成AI「Adob​​e Firefly 」を活用した画像編集やコンテンツ作成といった作業もChromebook Plusが1台あれば対応可能だ。

「Adob​​e Photoshop」の利用イメージ

「Adob​​e Photoshop」の利用イメージ

 さらに動画編集アプリ「LumaFusion」にも対応しているので、画像だけでなく動画コンテンツの制作にも利用できる。

「LumaFusion」を使った動画編集にも対応

「LumaFusion」を使った動画編集にも対応

2024年にはさらに機能を追加予定

 グーグルでは同社のAI機能をChromeOSへ実装する作業に取り組んでおり、今後さらに機能が追加される見込みだ。

 あくまで現段階での予定ではあるが、2024年には、SNSなどへ投稿する際に文章の下書きをAIが助けてくれる機能や、AIでChromebook Plusの壁紙やビデオ通話時の背景画像などを生成する機能なども利用できるようになるという。

生成AIを活用した下書き機能なども今後実装予定

生成AIを活用した下書き機能なども今後実装予定

対応機種は欧米向けに展開

 Chromebook Plus規格の製品は、米国では10月8日から、カナダとヨーロッパでは10月9日から購入可能。日本での発売については発表されていない。

 そのほか同社では今後数週間以内に、既存のChromebookの一部モデルに対して、Chromebook Plusの機能が利用可能となるアップデートの配信を予定している。

カテゴリートップへ

ピックアップ