9月27日に一般発売したばかりの新モデル
5000mAh容量帯のモバイルバッテリー
遅まきながらiPhoneの端子が、やっとType-Cになった。当然のようにパワーバンク(モバイルバッテリー)の製造メーカーの多くから、Type-Cをメインケーブルとして位置づけた商品が数多く発売されつつある。
今回はUSB電源関連の商品の品揃えが豊富な「世界の充電キング」であるAnkerのUSB Type-C対応の「Anker nano Power Bank」(22.5W)を衝動買いしたので、早速ご紹介したい。今回の製品は少し前に発売されていたLightningプラグ対応のAnker Nano Power Bank(12W)のフォローオン製品だ。大きな差異はコネクターの形状と電源容量だ。
スマホの充電ポートに直刺しするモバイルバッテリーは数年前からあったが、最近の商品はバッテリー本体充電のためのケーブルをストラップに変身させるなど、マネジメントを考えている商品やDIY系のモバイルバッテリーも増えてきた
ケーブルレスでモバイルバッテリーから直接USBプラグの生えている製品は、多くはないがもう数年以上前からAndroid系のスマホ用にはいくつか発売されている。昨今のモバイルバッテリーは、ケーブルマネジメント機能に多くの工夫が見られるモノが多い。
筆者が最近衝動買いした製品では、Type-Cでスマホに直結できるタイプでモバイルバッテリー本体への充電ケーブルを使用しない時は、持ち運び用のストラップに変身するモノがある。そして裏側からはスマホスタンドになる足が出たりするまた愛嬌も備えている。
海外では多用途で広く使われている18650や21700リチウムイオンバッテリーを1本から12本程度まで単体購入して、自分のお気に入りのパッケージに収納して使う「DIYモバイルバッテリー」も多く登場してきている。国内で使うには、PSEの取得がされていることが前提だろう。
今回紹介するAnker nano Power Bankも、いつものように白い部分が目立つAnkerデザインのパッケージに収納されて出荷される。パッケージ内容はAnker nano Power Bank本体と両端がType-Cプラグの本体充電USBケーブル。QUICK START GUIDEと多国言語で記述された安全のしおりだ。
Anker nano Power Bankの一番の特徴は、USB Type-Cプラグが非使用時は折りたたむことのできるリトラクタブルスタイルを採用していることだ。何度も折り曲げたりストレートに伸ばしたりすることで、ケーブル部分には多少の負荷はかかるが、ポケットやカバンなどへの収納時にはUSB Type-Cの金属プラグが折りたためることの安心感は大きい。
Anker nano Power Bankの外形サイズは、約77×37×25mm。重さは102gだ、横幅の77mmはなかなか良く考えられたサイズだ。筆者が持つほぼ全てのスマホにピッタリ感がある。唯一の例外は筆者のメインスマホである折りたたんだ状態のGalaxy Z Fold4(幅67mm)だけは、左右にバッテリーが5mmほど溢れてしまってハンマーヘッドシャーク状態だ。
では早速、Anker Nano Power Bankに充電してみよう。充電は一般的なUSB ACアダプターから付属のUSBケーブルで、Anker Nano Power Bank側面のUSBType-Cポートに充電する方法と、折りたたみプラグを引き起こしてUSB ACアダプターのポートに直刺しする両方のスタイルを選ぶことが可能だ。9V・2Aの急速充電にも対応している。
またAnker Nano Power Bankのリトラクタブルプラグでスマホを充電しながら、側面のUSBポートにUSB ACアダプターからのケーブルを繋いで充電する「パススルー充電」にも対応している。
Anker Nano Power Bankの背面に記載されたスペックを見てみると「電池容量」は5000mAh(3.6V)と記載されている。ド素人の筆者などは21700リチウム電池しか知らないので、きっとその電池が1本だけ入っているのではと想像するが特に根拠はない。そして「定格容量」は2600mAh(5V・2.4A)と記されている。3.6Vから5Vへの昇圧でのロスを考慮した数値だろう。
リトラクタブルな本体内蔵のType-C USBポートと側面のUSB Type-Cポートの出力は単体では5V・3A、9V・2.22A、10V・2.25Aとなっている。そして両方のポートで外部のスマホやタブレットなどのデバイスに同時充電した場合は、両ポート合計で5V・3.6Aが上限となるようだ。

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