Silent-Master NEO B650A Miniをレビュー
Ryzen 5 7500Fで良コスパな静音ゲーミングPC、ゲームベンチ中でも40dB未満の静けさ
2023年09月26日 10時00分更新
ゲーミングPCは高性能なCPUとビデオカードを搭載し、高い3Dグラフィックス性能がウリだ。しかし、パワフルなPCパーツは発熱が大きく、それを十分に冷やすためには大型のクーラーが必要になる。そのため、サイズが大きなミドルタワーPCになってしまうことが多い。
こうした事情から、PCケースのデザインこそ違うものの、どこのBTOパソコンも似たり寄ったりのサイズや構成になりがちだ。しかし、サイコムはプラスアルファとなる付加価値に重点を置いて、「個性」を生み出している。
例えば、CPUにもビデオカードにも水冷クーラーを採用し、安定した高性能を実現した「G-Master Hydroシリーズ」。厳選PCパーツで初心者が迷わず購入できる「G-Master Veloxシリーズ」。1台のPCを長く使えるよう、品質と保証を重視した「Premium-Lineシリーズ」などがその代表と言えるだろう。
そして、今回紹介する「Silent-Master NEO B650A Mini」が属する、静音性に徹底的にこだわった「Silent-Master NEOシリーズ」もその1つだ。
空冷ファンで実現する静音動作
一般的に、水冷クーラーは空冷クーラーよりも静かで冷える。しかし、それはラジエーターに取り付けたファンに依存する。冷却性能さえ十分であれば、静かなファンを採用した空冷クーラーでも静音動作は可能だ。
Silent-Master NEO B650A Miniでも、CPUクーラーは空冷モデルを搭載している。そのクーラーとPCケースには、静音動作に定評があるNoctua製のファンを採用し、最適なエアフローを確保。空冷でありながら、静音性と十分な冷却力を両立している。
また、ビデオカードは低負荷時にファンが停止するセミファンレスモデルを採用。これらにより、Micro-ATXベースでサイズ210(W)×418(D)×408(H)mmのミニタワーPCでありながら、アイドル時や低負荷時はほぼ無音。高負荷時でも騒音がほとんど気にならないPCとなっている。
こだわりのあるモデルだけに、スペックだけで見ると価格は少し高めに感じるだろう。しかし、ヘッドフォンをしなくても騒音が気にならない、夜中でも家族に遠慮することなく使える、といったメリットを考慮すれば、それだけの価値がある。
Silent-Master NEO B650A Mini | ||
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標準構成の主なスペック | 試用機の主なスペック | |
CPU | AMD「Ryzen 7 7700X」(8コア/16スレッド、最大5.4GHz) | AMD「Ryzen 5 7500F」(6コア/12スレッド、最大5GHz) |
CPU クーラー |
Noctua「NH-U12S」(空冷、120mmファン、サイドフロー) | |
マザーボード | ASRock「B650M Pro RS」(AMD B660、Micro-ATX) | |
メモリー | 8GB×2、DDR5-4800<メジャーチップ・JEDEC準拠品> | |
ストレージ | Crucial「P5 Plus CT500P5PSSD8」(500GB M.2 SSD、PCIe 4.0) | Crucial「BX500 CT500BX500SSD1」(500GB 2.5インチSSD、SATA 3.0) |
光学ドライブ | ASUS「DRW-24D5MT」(DVDスーパーマルチ、SATA) | |
ビデオカード | ASUS「DUAL-RTX4060-8G」(GeFroce RTX 4060、8GB GDDR6) | ASUS「DUAL-RTX4060TI-O8G」(GeForce RTX 4060 Ti、8GB GDDR6) |
電源 ユニット |
Cooler Master「V650 Gold-V2 MPY-650V-AFBAG-JP」(650W、80 PLUS GOLD) | |
PCケース | Cooler Master「Silencio S400 White Steel MCS-S400-WN5N-SJP」(Micro-ATX、ミ二タワー) | |
PCケース ファン |
Noctua「NF-A14 FLX」(140mm、前面)、Noctua「NF-S12A FLX」(120mm、背面) | |
OS | Microsoft「Windows 10 Home 64bit」 | |
直販価格 | 24万1550円~ | 22万2070円 |