北陸新幹線で東京から約100分、長野県北部に位置する長野市。新幹線の停まる長野駅前はビルが並ぶ県庁所在地でありながら、国宝・善光寺をはじめ、真田十万石の城下町として栄えた松代地区や、武田信玄と上杉謙信が何度も相まみえた川中島古戦場、五社めぐりで有名な戸隠神社がある神域・戸隠地区など、市内には歴史を感じさせる史跡や観光スポットが数多くそろっています。
中心部から少し足を伸ばせば、夏はキャンプやトレッキング、冬はスキーやスケートなどが楽しめる自然豊かな街に、秋の気配が漂い始めるのは名産のリンゴが実る9月下旬。それからほどなくした10月上旬~、例年市内の木々が色づき始めます。市内には、戸隠高原の鏡池や、鬼無里の奥裾花渓谷などの絶景紅葉スポットが点在。それぞれのスポットを電動アシスト付きスポーツ自転車のEバイクで巡るのがおすすめです。今回は、地元グルメや温泉を楽しみながら、雄大な渓谷や昔ながらの里山風景を満喫できる4ルートをご紹介。
鬼の伝説が残るエリアで紅葉する日本百景を堪能
鬼無里(きなさ)
日本百景の一つに数えられる奥裾花渓谷が赤く染まった紅葉を見られるのが、周囲を山々に囲まれた「鬼無里」地区。鬼が築いた一夜山の話などで知られる谷の都では、10月中旬~下旬ごろ紅葉が見られ、奥裾花大橋(写真)がかかる奥裾花ダム湖に映った紅葉などが楽しめます。周囲には、一夜山や西岳連峰を望む大望峠のほか、そば粉入りの皮で旬の野菜を包んだ“炉ばたのおやき”が味わえる「いろは堂」、日帰り利用もできる掛け流し温泉が自慢の「鬼無里の湯」などの人気スポットがズラリ。散策は、「そば処鬼無里」(長野市鬼無里 1690)が受付場所になっているレンタルサイクルで巡るのがおすすめです。
DATA
住所:長野県長野市鬼無里
電話:026-256-3188(鬼無里観光振興会)
https://kinasa.jp/
戸隠神社、nagano forest villageなど人気スポットが充実。鏡池に映る紅葉にうっとり♪
戸隠・飯綱高原
標高約1000mの高地にある「戸隠・飯綱高原」地区も絶景の紅葉スポット。紅葉の例年のピークは10月上旬~中旬ごろで、風のない日は池が鏡のようになる鏡池に色づいた周囲の山々の紅葉が映る様は、まさに絶景です。エリア内には、パワースポットとして有名な戸隠神社や、大座法師池とその湖畔に位置し、紅葉スポットの飯綱湖が近い「nagano forest village」などの人気スポットに加え、日本三大そばの一つと評される戸隠そばが味わえるお店も数多く存在。それらを巡るための自転車は、戸隠観光情報センター(長野市戸隠3517)や飯綱高原観光協会(長野市上ヶ屋2471-84)などで借りることができます。
DATA
住所:長野県長野市戸隠、長野県長野市上ヶ屋
電話:026-254-2888(戸隠観光協会)、026-239-3185(飯綱高原観光協会)
https://togakushi-21.jp/
かやぶき屋根の古民家を拠点に美しい里山を散策
中条
市内西部に位置する「中条」地区は、日本の棚田百選に選ばれる栃倉の棚田や水車小屋など、美しい里山風景が広がるエリア。信州百名山の一つに数えられ、この地区のシンボルとなる中条 虫倉山などが色づく紅葉は、10月下旬~11月上旬ごろ楽しめます。自転車(Eバイク)を借りられるのは、かやぶき屋根の古民家を改修した宿泊施設「やきもち家」(長野市中条日下野5286-1)。ここでは、囲炉裏でおやきを焼いて食べたり、温泉につかりながら絶景を眺めてのんびりすることもできるので散策の拠点にもぴったりです。
DATA
住所:長野県長野市中条
電話:026-267-2641(やきもち家)
https://xn--w8jxbxfg7046c.com/
真田家ゆかりの地、源泉かけ流しの温泉、おしゃれカフェを巡る
松代
戦国時代に建てられた松代城の城跡や真田邸など、真田家ゆかりの史跡が数多く残る「松代」地区の例年の紅葉時期は10月下旬~11月上旬ごろ。松代城内の庭園や周囲の山々が色づく街を巡るには、真田宝物館隣の信州松代観光協会(長野市松代町4-1)でEバイクや自転車をレンタルするのがおすすめです。ホームページでは北アルプスや北信五岳などを望む美しい景色や、源泉かけ流しの温泉、おしゃれカフェなどを巡る複数のコースを紹介しているので、興味のあるコースを巡ってみてはいかがでしょうか。
DATA
住所:長野県長野市松代町
電話:026-278-3366(信州松代観光協会)
https://www.matsushiro-kankou.com/special/ebike/
今回紹介したスポットは、地区ごとに標高差があるため、標高の高い地域から順番に紅葉の見ごろが訪れます。「ながの観光net」では最新の紅葉情報が確認できるので、見ごろをチェックしてEバイクの予約をするのがおすすめです。各地域では小麦粉やそば粉などで作った皮で、野菜やあんこなどの具材を包んだおやきを味わえるお店が点在。古くから郷土食として各家庭で作られてきたおやきですが、蒸し、焼き、揚げなど調理方法はお店によってさまざまなので、各エリアでおやきの食べ比べも楽しんでみては?
※紅葉の見ごろの時期は、例年の目安です
※この記事は、「つなぐ旅~東日本~ ひがしにほんトラベルガイド」から転載しています
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