川崎鶴見臨港バスが代表幹事を務める、KAWASAKI新モビリティサービス実証実験協議会は9月1日、川崎市内で初となる大型バスを使用した自動運転の実証実験計画を発表した。川崎鶴見臨港バス塩浜営業所〜産業道路〜京急⼤師橋駅の区間で10月23〜27日にかけて実施される予定。
実験用車両は埼玉工業大学が開発した「⽇野レインボーⅡ」ベースの自動運転バス。自動運転の区分はレベル2(アクセル・ブレーキ操作およびハンドル操作の両方が部分的 に自動化された状態)で、運転手が必要に応じて自動運転と手動運転を切り替える。既に日本国内では自動運転システムが対応不可となった場合のみ運転手が対応するレベル3や、運転手を必要としないレベル4の実証実験例もあるが、今回の実験は運転手の負担軽減を目的としているためレベル2での実施となった。
自動運転における誘導の仕組みは大きく分けて、「インフラ方式(磁気マーカー等)」「GPS方式」「3Dマップ方式」の3つがあるが、本実験では「3Dマップ方式」を採用。走行中の道路の起伏や橋などの有無、周辺の建物などの正確な情報を3Dマップという形で車両側に与えることで、安全な走行に繋げるというものだ。
期間中は9〜17時にかけて、1日6往復走行予定。技術的な実証を目的としているため、一般の旅客は乗車できない。