2023年版「VAIO S13」最速検証
ビジネスPCのベストバランスを
2023年版のVAIO S13が目指したものは、「ビジネスモバイルPCのベストバランス」。モビリティも性能も“いいとこ取り”を狙っている。
CPUは第13世代Coreに変更。単なる性能アップにとどまらず、本体は新たに設計し直している。これは搭載するディスプレーの比率を変更したためだ。これまでは縦横比が16:9で解像度が1920×1080ドット(FHD)のパネルだったが、本製品ではビジネスでの作業効率を上げやすい16:10となった。ベゼル幅を狭くすることでVAIO SX14と奥行きをほぼ同じにしつ、横幅を短くすることで、コンパクトかつ軽量化を図った。
スリムベゼルを実現するために、WAN+WWANコンボアンテナを開発。狭いベゼル内でもアンテナの感度を落とすことなくコンパクト化に成功している。また、SIMとeSIMのデュアルSIMを採用しているため、プライベートとビジネスとで使うSIMを切り替えたり、回線状況によって切り替えたりができる。
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VAIO、2023年版の「VAIO S13」を発表
重さほぼ1kgで16:10液晶
本体の奥行きは、液晶パネルサイズが一回り大きいVAIO F14と同等で、幅は20mm以上コンパクト。本体サイズは約299.3×221.1×19.6mm(最薄部17.7mm)だ。カバンに収めやすいのはもちろんだが、オフィスの袖机にも入れやすく、新幹線や飛行機などのテーブル、あるいはテーブルの幅や奥行きが狭いカフェなどでの作業がしやすくなっている。バッテリー駆動時間も約21.5時間(JEITA 2.0測定基準)と、VAIO F14の約16時間より長く設定されている。
VAIO SX14では法人向けモデルだけのオプションだったデュアルSIM(4G nanoSIM+eSIM)を個人向けモデルでも展開する。SIMカードの抜き差しが不要のeSIMは、契約したらすぐ使えるという利点があるほか、法人用途では紛失や故障リスクを低減できるというメリットを持つ。堅牢性については、ハイエンドのVAIO SX14などと同等のテストをクリア。キートップについてもUV硬化塗装、摩耗と皮脂油によるテカリ防止など高耐久で汚れにくいものにしている。
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【編集部/PC担当 みやの】
VAIOのラインは3段階になっていて、最上位が「SX」で12と14型。スタンダードが「F」で、14と16型です。今回の「S」はその真ん中で、バリバリに速くて軽いまではいかないけど、そこそこ軽くてお求めやすいのが特徴です。
とはいえ、SXは12も14もいまだディスプレーが16対9ですが、こちら13型ながら、ついに16対10になりました! F16がすでに16対10ですが、モバイルも「縦長」で作業効率が向上しますね。
狭額縁にするため、VAIOこだわりの「アンテナは高い位置に」を守りながら、無線LANとWANを混合アンテナにしているのも新技術です。eSIMとのデュアルSIMも最新で、バッテリーも21.5時間もつので、VAIOでは最強のビジネスモバイルPCでございまする。
VAIO S13の主なスペック | |
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ディスプレー | 13.3型(1920×1200ドット、WUXGA) |
CPU | インテル Core i7-1335U プロセッサー(10コア/12スレッド) |
グラフィックス | インテル Iris Xe グラフィックス(8GB) |
メモリー | 32GB(LPDDR4X) |
ストレージ | 最大1TB |
指紋認証/顔認証 | 有/有 |
インターフェース | USB Type-C×2(Thunderbolt 4/USB 4、PD/DP Alt Mode対応)、USB 3.0×2、HDMI、ギガビットLAN、コンボジャック |
通信規格 | Wi-Fi 6(IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax)+Bluetooth 5.1 |
カメラ | 約92万画素ウェブカメラ(プライバシーシャッター付き) |
バッテリー駆動時間 | 約21.5時間(公称) |
サイズ | 約299.3×221.1×17.7~19.6mm |
質量 | 約1.072~1.084kg |
OS | Windows 11 Pro |