FRONTIERのゲーミングPC「FRGAGB760/WS901/NTK」で検証

16GBと8GBのRTX 4060 TiはAI分野で大きな差が! 搭載BTOPCで比較してみた

文●勝田有一朗 編集●八尋/ASCII

提供: インバースネット株式会社

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フルHDでさすがのゲーミング性能を見せる!
超高負荷時に16GB版と8GB版の違いも確認

 ここからは、ゲームベンチマークや実際のゲームタイトルを用いてFRGAGB760/WS901/NTKのゲーミング性能をチェックしていこう。もちろん、16GB版と8GB版の比較も引き続き行なっていく。

 使用タイトルは、国産RPGタイトルから「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」および「BLUE PROTOCOL Benchmark」の2本。定番FPSタイトルとして「Apex Legends」。重量級タイトルとして「Microsoft Flight Simulator」および「サイバーパンク2077」を用意した。

 いずれも画面解像度は1920×1080ドット(フルHD)、3840×2160ドット(4K)の2パターンを、RTX 4060 Tiの16GB版、8GB版それぞれで計測している。

 Apex LegendsとMicrosoft Flight Simulatorでは、プレイ中のフレームレートを測るために「CapFrameX」というアプリを使用。平均フレームレートの他にデータ全体を100分割して最小値から1%の数値を「min(1%)」とし、これを最小フレームレートの代わりに記載している。

 では、定番のゲーム系ベンチマークの1つとなるファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークから。画質設定はプリセットに「最高品質」を選択している。

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」計測時のフレームレート

 まず、16GB版と8GB版ではほとんど違いが見られず同パフォーマンスという結果に。フルHDでは“非常に快適”の評価が得られ、平均フレームレートも160fpsオーバーと高い値が記録された。4Kでも“快適”の評価が得られ平均フレームレートも60fpsを超えていることから、4Kでのゲームプレイも可能だろう。

 続いて、今年リリースされたアクションRPGタイトル「BLUE PROTOCOL」のベンチマークを実行。プリセットは「最高画質」を選択している。

「BLUE PROTOCOL」ベンチマークの結果

「BLUE PROTOCOL」ベンチマーク計測時のフレームレート

 こちらもファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークと似たような傾向を示し、16GB版と8GB版の違いは見られなかった。強いていえば最小フレームレートに若干差がある……? といったくらいか。フルHDでの評価は“とても快適”で、平均フレームレートも160fpsオーバーとスムーズなゲームプレイが楽しめそうだ。

 4Kでは“やや快適”の評価で平均フレームレートは60fpsへわずかに届かなかったので、解像度的にはWQHDまでがよさそうだ。

 Apex Legendsでは、グラフィック設定でアンチエイリアスを「TSAA」とし、そのほかすべてのオプションを最高の状態とした「最高設定」を用意した。射撃訓練場で特定のルートを移動したのちに「バンガロール」の「スモークランチャー」を射出して煙がなくなるまで待機。という一連の動きに対してのフレームレートを計測している。

「Apex Legends」のフレームレート計測結果

 フルHDでは平均200fpsオーバー、min(1%)も144fpsオーバーと、さすがのパフォーマンスを見せている。ゲーミングディスプレーを存分に活かせる結果だ。4Kでも平均100fps近く、min(1%)も60fpsを大きく超えているので、プレイ自体には何の問題もなさそうだ。

 一方でこちらも16GB版と8GB版にはまったく差がなく、16GB版のアドバンテージはいまだ確認できない状況だ。

 次に、重量級タイトル1本目としてMicrosoft Flight Simulatorを試した。DirectXのバージョンに「DX12」を選択しアンチエイリアスは「NVIDIA DLSS SUPER RESOLUTION」、NVIDIA DLSS スーパー解像度は「品質」とした。

 グローバルレンダリング品質は「ウルトラ」を設定している。Microsoft Flight Simulatorはフレーム生成のDLSS FGに対応しているので、オンとオフでのフレームレートの違いも比較している。

 ゲームメニューからアクティビティ→ディスカバリーフライトと進み、マップ一覧の中から東京マップを選択、東京上空でのフライト開始から一定時間のフレームレートを計測した。

「Microsoft Flight Simulator」のフレームレート計測結果

 まずDLSS FGの有用さが目立つ結果となり、フルHDで平均フレームレートが100fpsを超えるようになった。そして、ここで初めて16GB版と8GB版の有意な差を確認できた。4KでDLSS FGを有効にすると16GB版では平均フレームレートが60fpsまで伸びるのに、8GB版では殆ど変化がないという結果になっている。ちょっと不思議な結果だが、高解像度でのDLSS FGでは、ビデオメモリー容量が重要なのだろうか。

 最後に重量級タイトルの代表格サイバーパンク2077で、ゲーム内ベンチマークを用いたパフォーマンス計測を行なった。画質設定はクイックプリセットから「レイトレーシング:オーバードライブ」を選択。パストレーシングも使用する最重量級セッティングだ。

「サイバーパンク2077」ベンチマークの結果

 サイバーパンク2077では、16GB版と8GB版の違いがより顕著に表れた。注目したいのは最小フレームレート。8GB版では最小フレームレートが大きく落ち込んでおり、これはビデオメモリー不足時の典型的な挙動と考えられる。

 さらにDLSS FG有効時にはMicrosoft Flight Simulatorと同様に8GB版の4KでDLSS FGの効果が表れないという状況を確認できた。やはり高解像度高負荷時のDLSS FGの動作には、一癖ありそうだ。

 それはそれとして、フルHDでDLSS FGを有効にすれば最重量級グラフィックス設定も60fps以上で遊べてしまうRTX 4060 Ti 16GBの底力には驚かされた次第だ。フルHDをターゲットにした最新世代GPUの面目躍如といったところか。

 以上、FRGAGB760/WS901/NTKのゲーミング性能を測るとともに、RTX 4060 Tiの16GB版と8GB版の違いを検証してみたが、多くのケースでその違いを確認するのは難しそうだ。ただ、超高負荷な場面では明確な違いも見せており、8GBでは不足というゲームタイトルが今後増えれば、16GB版のアドバンテージも大きくなっていくだろう。

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