OpenAIは8月9日(現地時間)、同社のAIチャットボット「ChatGPT」の有料プラン「ChatGPT Plus」ユーザー向けに提供されていた「カスタム指示(Custom instructions)」機能を無料版ユーザーにも公開したと発表した。
ChatGPTに知っておいてほしいことを入力
ChatGPTが応答する際に考慮してほしいことをあらかじめ入力しておける同機能は、7月20日に有料プランユーザーに向けて提供開始されていた。今回すべて(英国およびEUはのぞく)のユーザーが利用できるようになる。
利用するには、左側サイドバー下部にあるアカウント名をクリックすると表示されるメニューから「Custom Instruction」を選択する。
カスタム指示の設定画面が開くので、「What would you like ChatGPT to know about you to provide better responses?(ChatGPTに知っておいてほしいこと)」と、「How would you like ChatGPT to respond?(どのように応答してほしいか)」の項目に、それぞれChatGPTに伝えておきたいことを入力し「Save」ボタンを押せば設定される。
前者にはChatGPTに伝えておきたい情報、例えば「居住地」「職業」「趣味や興味」「話したい話題」「目標」など、後者にはChatGPTの応答の傾向、たとえば「フォーマルかカジュアルか」「回答の長さ」「私のことをどう呼ぶか」「意見を言うようにするか、それとも中立か」などを記入することが推奨されている。
今後、「GPT-4の利用」「Pluginの利用」「Code Interpreter」といった有料プランのユーザーに対してのみ提供されているほかの機能も全体に公開されるかどうかは、今のところ明らかになっていない。