ゲームに大事なのは安定性だ!安定性重視のGIGABYTE製ゲーミングPC
手堅い構成でフルHDゲーミング環境を手に入れる!
「AORUS GPC-04R3060I127W」
ゲーミングPCというと、高性能なCPUとビデオカード、そして高速なSSD、十分な量のメモリーを搭載した高性能なPCが最適だ。性能を求めるあまりハイエンド志向となってしまい、発売間もない最新CPUやビデオカードの上位モデルを選んだ結果、気づくと50万円を越えていた……なんてことも珍しくない。もちろん、こういったPCが購入できる人は、迷うことなく購入してもらって構わない。
しかし、純粋にPCゲームを楽しみたいという人にとって重要なのは、遊びたいタイトルが快適に動くかどうかという点。必ずしも最新パーツである必要も、ハイスペックである必要もない。むしろ、動作実績のある少し古めのパーツの方が、新製品にありがちなトラブルに巻き込まれずに済むため、安心してゲームが楽しめる。
そんな安定性重視の人にオススメなのが、CFD販売から発売されている「AORUS GPC-04R3060I127W」だ。
「AORUS GPC-04R3060I127W」のスペック | |
---|---|
CPU | インテル「Core i7-12700」(4.9GHz) |
CPUクーラー | 簡易水冷(ラジエーター・ポンプ ASETEK社製、ファン SCYTHE社製) |
マザーボード | インテルH610チップセット搭載GIGABYTE製マザーボード |
メモリー | Crucial製DDR4、8GB x2、3200MHz |
ビデオカード | GIGABYTE「GV-N3060EAGLE OC-12GD」 (GeForce RTX 3060) |
ストレージ | Crucial製M.2 SSD 500GB NVMe PCIe Gen3 |
電源ユニット | 80+ BRONZE 750W ATX電源 |
PCケース | GIGABYTE「AC300G」 |
OS | DSP版 Windows 11 Home 64bit |
CPUは第12世代インテルCoreプロセッサーとなる、Core i7-12700。1世代前のCPUとはいえ、12コア/20スレッドという高性能なモデルだ。このCPUを簡易水冷CPUクーラーで冷却することで、高性能と静音性、そして安定動作を実現している。
また、ビデオカードはNVIDIAのGeForce RTX 3060搭載モデルを採用。こちらも1世代前となるものの、ミドルクラスの実力を持つモデルだ。多くのゲームをフルHD以上の解像度で楽しめるため、純粋にPCゲームを楽しみたいという人にピッタリなモデルとなる。
このように、使用されているパーツは世代が古いが、現役の一線で活躍できるだけのゲーミング性能を持っている定番ばかり。ウリ文句となるような派手さこそないが、手堅く扱いやすい構成となっているのが特徴だ。このゲーミングPCの細部や実力を、じっくり紹介していこう。
安定した動作を実現する冷却性重視の構成
ミドルタワーケースにMicro ATXのマザーボードを搭載しているため、ケース内のスペースはかなり余裕がある。これだけ広いと熱がケース内にこもりにくく、温度上昇を防げるのがうれしいところ。
熱対策で最も力が入れられているのが、CPU。クーラーにはラジエーター一体型の簡易水冷が採用されており、静かながら強力に冷却できるよう工夫されている。
採用されているのは、冷却性能と扱いやすさで定評あるASETEK社製のもの。ヘッドとポンプが一体化されているため省スペース、そしてメンテナンスフリーで使えるのが魅力だ。もちろん、後から冷却液を補充する必要もない。
ミドルタワーケースでは、水冷クーラーのラジエーターを天板部分に取り付けるというのが多いのだが、「AORUS GPC-04R3060I127W」ではフロントに装着。これは冷たい外気を直接ラジエーターに送り込めるというメリットがあり、CPUの冷却を何より重視したいときに使われるレイアウトだ。
ただし、このレイアウトにもデメリットがある。せっかくCPUから移動した熱を外部へと放出できず、ケース内に戻してしまう……つまりケース内温度が上昇しやすい点だ。
通常のレイアウトだと、ラジエーターに取り付けるファンはケースファンを兼ねており、熱は直接外部へと排出できるようになっている。つまり、ケース内に熱を放出せずに冷却できるため、ケース内温度が上がりにくくなるわけだ。
ではこのレイアウトがダメかといえば、そうではない。先に述べたように、冷たい外気を使ってラジエーターを冷やせるため、CPUの冷却能力を高められるというメリットが大きい。また、今回のようにケース内に余裕があるミドルタワーケースであれば、ケース内温度上昇への影響はあまり大きくない、というのも忘れてはならないポイントだろう。主な熱源となるのはCPUとビデオカードだが、この2つの位置を離すことで、熱がこもりにくい環境にできるというのもプラス要因だ。
今回のパーツ構成は、CPUがハイエンドに近く、ビデオカードがミドルクラスというもの。つまり、熱対策を優先するならCPUの方だという意図が見えてくる。もちろんこれは考えすぎかもしれないが、全く考慮されていないわけではないだろう。
ちなみに排気もしっかりと考えられており、背面だけでなく、天面にもケースファンを装備。熱気はスムーズに排出されるようになっている。
ラジエーターがフロントにあり、吸気ファンを兼ねているという点から気になるのが、ホコリによる目詰まり。ラジエーターが目詰まりを起こしてしまうとCPUが冷えないだけでなく、そもそもケースへの吸気も滞ってしまうからだ。
これを防ぐため、フロント部には大きなフィルターが装備されている。横からのスライドで簡単に取り外せ、掃除も楽にできるようになっているため、ホコリ対策もバッチリだ。
余裕のあるサイズで拡張性も十分
サイズに余裕があるミドルタワーということもあり、拡張性も高い。例えば裏面を見てもらうとわかる通り、2.5インチベイが3つ装備されている。
配線は裏配線が多用されており、表のケーブルが最小となる工夫がされているのがわかる。上手く2.5インチベイを避けてくれているので、SSDやHDDの増設時にも困ることはないだろう。もちろん、3.5インチベイもしっかり装備。最下段のフロント寄りの部分に、2基用意されている。
今でも容量単価を見ると、3.5インチHDDがダントツでコスパが高い。動画や写真の保存などで大容量ストレージが必要という場合はHDDを選ぶことが多いが、そんな時でも問題なく増設できるのがうれしい。
拡張性という点でいうと、インターフェースも忘れてはならないポイントだ。タワー型PCとなるものの、インターフェースはそこまで多くなく、背面には2×USB 3.2 Gen.1(Type-A)、4×USB 2.0(Type-A)、ギガビットLAN、音声入出力くらいしかない。ビデオカードの出力は、2×HDMI、2×DisplayPortと十分で、マルチディスプレーで広いデスクトップを実現したいという時でも安心だ。
フロント部分のインターフェースは、2×USB 3.2 Gen.1(Type-A)と、音声入出力のみ。Type-CとHDMIの表記もあるがカバーで塞がれており、使えなくなっていた。
ちなみに、一番右にあるボタンが電源。一番左にあるボタンはイルミネーションのオン/オフボタンで、フロントパネルやサイドにあるAORUSのロゴ、上部のLEDなどのオン/オフを切り替えられる。
もちろん、設定ソフトから色や光り方などをカスタマイズできるが、夜寝るときでもPCをつけっぱなしにしたいといった場合に、わざわざ設定を変更せずとも素早く消灯できるのがメリットだ。
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