大和ライフネクストは7月3日、同社が管理を受託する分譲マンションに対し、マンション居住者限定・月額定額制で利用できる新サービス「ふらっとカーシェア」の提供を開始した。
ふらっとカーシェアは、マンション居住者が「ふらり」と日常的に利用できる「定額制(Flat)」のカーシェア。1台を特定の5世帯でシェアすることで、高い利便性を確保しながらお得な金額で利用できる、マンションに特化した商品設計が特徴としている。
料金は月額1万9800円の定額制で、ガソリン代・保険料・車両メンテナンス代などは月額料金にすべて含まれる。なお、マンションごとの諸条件により、料金設定が異なる場合がある。
利用者をマンションの居住者かつ5世帯に限定することで、一般的なカーシェアよりも自家用車に近い感覚で日常的な買い物、送り迎え、週末の外出など幅広い用途で活用できる。
平日は乗り放題、土日祝日も月72時間まで利用可能。リーズナブルながらも高い利便性を確保できるので、セカンドカーとしての活用もおすすめとしている。1予約あたり最大48時間まで、同時に保有できる予約は1世帯につき最大3件までとなる。
本サービスは、周辺住民にも利用を開放する「オープン型」ではなく、マンションの居住者のみが利用できる「クローズ型」であるため、マンションのセキュリティーを維持したまま導入できることがメリットとしている。
また、他社のクローズ型カーシェアは、契約内容によって導入費用が発生することもあるが、本サービスは導入・ランニング費用0円で利用できる。
同社は、2021年秋より都内の分譲マンション3棟で本サービスの実証実験を実施してきた。実際に利用した人からは、「子供の習い事の送り迎えなど日常使いができて助かっている」「週末に郊外の大型スーパーで買い物ができるようになり、生活の幅が広がった」などの声が寄せられたという。このように、一般的なカーシェアよりも「所有」に近い感覚で車を日常的に利用できるため、これまでにない新たなカーライフを実現できるという。
同社が2021年11月から提供している、駐車場を外部利用者に貸し出すことで管理組合の収支改善を目指すサービス「駐車場サブリース」の空き区画にふらっとカーシェアを導入することにより、「管理組合の収支改善」と「マンション居住者の満足度向上」の両方の実現を目指すことが可能だとしている。空き駐車場問題で悩みを抱えるマンションにおいては、両サービスをパッケージで導入することでより高い効果が期待できるとする。