ロッキング機能で疲れたときは仮眠も可! AKRacing「Overture」は性能と価格が高バランスのゲーミングチェア
ここ数年で急激に市場規模が大きくなっているゲーミングチェア界隈。在宅ワークだけでなく、イベント会場などでも採用されたりと市場はまだまだ拡大しており、何を選んだいいのか迷ってしまうだろう。
そんな人のために、今回はゲーミングチェアの老舗であるAKRacingの「Overture ゲーミングチェア」(以下、Overture)を紹介しよう。
OvertureはAKRacingのゲーミングチェアでもコアとなる、基本設計を踏襲した同社のラインナップの中でもスタンダードなモデル。レッドやブルーといったゲーミング的な雰囲気を持つカラーだけでなく、パープルやピンク、ホワイト、ブラックを含めた6つのカラーバリエーションが存在する。
長時間の利用でも体への負担を軽減!
ゲーミングチェアを使用する環境というのは、比較的長時間同じ姿勢で利用することがほとんどだろう。こうなると当然、利用者の体に少なからず負担が掛かってしまう。そこで重要となるのが、人体への負荷を軽減する仕組みだ。
Overtureは強度と耐久性のあるメタルフレームの上に、他社製と比べて高密度で作られた高反発モールドウレタンフォームを配置し、その上から高品質のPU(ポリウレタン)レザーで覆っている。ウレタンフォームが体をしっかりと包むように受け止めて、体にかかるストレスも軽減してくれるため、長時間の作業でも体がバキバキになりにくい。
さらに使用者の首と腰椎を守るためにクッションとなるヘッドレストとランバーサポートも付属。人間の頭部は5~7kgほどの重さがあるといわれる。この結構な重さで、首だけ前に出たりするとストレートネックになってしまい、首への負荷はひどいと27kgほどと言われている。そうなると首以外にも影響が出るのでヘッドレストを利用して負荷を軽減するように利用するといいいだろう。
ランバーサポートは高さを適切な位置に配置すれば猫背になるのを防ぐことはもちろん、背中をS字に伸ばして座ることができるので、体にとって適切な状態を保つことに役立ってくれる。
ちなみにOvertureにはロッキング機能が搭載されている。この機能は座面と背もたれの角度を固定したまま、椅子全体の角度を最大で12度傾けることが可能だ。この機能と各クッションを併用して、よりストレスを感じにくい、自分にとっての黄金比となるセッティングをするといいだろう。
とはいえ、何時間も作業やゲームを繰り返していると体は緊張状態を維持しているため、確実にダメージは生じてくる。そこでリラックスに最適なのがOvertureのリクライニング機能だ。
一般的なチェアのリクライニングは少し後方に傾く程度なのだが、Overtureの場合は180度まで背もたれを倒すことができ、体を伸ばすことが可能だ。これにより、一時的な仮眠を取るといったシチュエーションでも、ちゃんと"寝る姿勢"が取れるため、自ずと体はリラックスしてくれる。少なくとも前傾姿勢で机に突っ伏して寝るより体は休まるだろう。
PC前ということでリラックスできるBGMや環境音、ASMRなどを聴きながら休憩というのを個人的にオススメしたい。
OvertureではPU製のキャスターが使用されている。このキャスターはゴム製で、よくあるナイロン製よりも耐久性と柔軟性で優れており、フローリングなど傷が付きやすい床面へのダメージを最小限に抑えることができる。また、フローリング上でキャスター付きチェアを利用しているときに出る「ガラガラガラ」といった騒音や横滑りを抑え、聴覚的にストレスを感じるようなことも軽減してくれる。
細かいことだが、QOL(Quality of life)を考慮すると大きな意味を持つポイントだ。
実はかなり大事なシリンダー
ガス抜けしにくく、耐久製が高い
ガス圧作動方式のチェアを長期間利用していると目立って消耗してくるのが、チェアの軸となるガスシリンダーだ。このガスシリンダーは椅子の座面を支えるだけではなく、座面の高さを調整するための昇降機能も有している。
このシリンダーの調子が悪くなると、座った際に勝手に座面が下がったりして、本来の最適なポジションから遠ざかってしまう。そうなると気付かぬうちに体に負担が生じてしまい、最適なパフォーマンスを発揮できなくなってしまう。
だが、Overtureは国際的第三者認証機関のLGAからDIN 4550規格クラス4の承認を受けたガスシリンダーを使用しているため、ガス抜けがしにくく、耐久性の高い高品質なものになっているから安心だ。
なお、ガスシリンダーは長尺や中尺の長さの違うタイプがあり、AKRacingのサイト上で購入できる。もし本製品を購入してデスクとの高さが合わないなどの問題が生じた場合は、そちらに組み替えてみてはいかがだろう。
【まとめ】手頃な価格で長期間使えるゲーミングチェア
最近はちょっとしたホームセンターでも見かけるレベルで市場が拡大しているゲーミングチェア。ただ、安かろう悪かろうといった感じのチェアも散見されるので、人によってはほぼ1日中カラダに触れるものだと考えると、良い製品を手頃な価格で欲しいところ。
Overtureの価格は4万9800円なので決して安いとは言えないクラスだが、その分、高品質なウレタンフォームやリクライニングなどカラダにかかる負担を軽減する機能が多数採用されている。それ考えると、性能と価格のバランスはかなり優れた製品だと言える。
これから訪れる熱いゲーミングサマーのお供として、Overtureを手に入れ、長時間のゲームプレイはもちろん、在宅ワークに使ってみることをオススメしたい。
この記事の編集者は以下の記事もオススメしています
-
デジタル
ゲーミングチェアを何分で組み立てられるかタイムアタック開催! 案外早く組めた! -
デジタル
スペック厨スピーディー末岡が、数あるゲーミングチェアの中からAKRacing Pro-X V2を選んだワケとは? -
デジタル
耐久性に高コスパ!? AKRacingの最上位モデル「Pro X V2」は5つの理由でオススメしたい! -
デジタル
適度なホールド感でゲーマーだけでなくクリエイターにもオススメできるAKRacing「Nitro V2」 -
デジタル
小型軽量なので小柄な人も使いやすいゲーミングチェア「PINON」 -
デジタル
上位モデルと変わらぬ性能ながら価格は抑えめ! AKRacing「wolf」は高コスパなゲーミングチェア