このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

最先端 “エモ”ガジェット徹底レビュー 第1回

【実機レビュー】レトロで高品質なポータブルレコードプレーヤー「サウンドバーガー」

2023年06月22日 20時05分更新

文● ジャイアン鈴木 編集●こーのス

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
AT-SB2022 サウンドバーガー レコード

 平成世代の方々にとっては「レトロ」「エモい」の象徴的存在として、まず「レコード」が挙げられるのではないでしょうか? オーディオ系に強いリサイクルショップを訪れてみると、ノスタルジックなデザインのジャケットが棚に飾られているので、興味を惹かれる方も多いのではないかと、昭和世代の私は勝手に想像しています。

 それはさておき、最初に手にした音楽メディアがレコード、カセットテープであった筆者は、当然それらに強い愛着を持っており、レコードプレーヤーを買おうかなと考えることがよくありますが、ハードルとなるのが設置場所。LP盤の直径はだいたい30㎝(12インチ)であり、それを丸々上に載せられるレコードプレーヤーを常設できる場所なんてそうそう準備できません。

 この難題を解決してくれたのが、オーディオテクニカのポータブルアナログレコードプレーヤー「サウンドバーガー AT-SB727」です。

オーディオテクニカ「サウンドバーガー AT-SB727」直販価格2万3980円。パッケージには初期モデルの広告イラストが印刷されています

イヤホン端子を搭載していたオリジナルにはイヤホンが同梱されていました。しかし、イヤホン端子が省略され、Type-C端子で充電するAT-SB727は、イヤホンではなくUSBケーブルを同梱。携帯ポーチも省かれています。ちょっと残念

同社60周年記念モデルの仕様のまま、3色のカラバリで新発売

 さて、サウンドバーガーについて簡単に説明しておくと、ここでレビューする「AT-SB727」は昨年冬にオーディオテクニカが60周年記念モデルとして限定販売した「AT-SB2022」の一般販売モデルとなります。もともとサウンドバーガーは、レコード全盛だった1980年代(1982年)に登場したもので、AT-SB2022はオリジナル機「AT727」のデザインを踏襲しつつ現代向けの機能を追加した復刻モデルです。新発売のAT-SB727は、このAT-SB2022の仕様はそのままに、カラーをブラック、イエロー、ホワイトの3色に変更しています。

オーディオテクニカ60周年記念モデル「AT-SB2022」(生産完了)はオリジナルと同じレッド。通常販売モデル「AT-SB727」はブラック、イエロー、ホワイトの3色が用意

これが60周年記念モデル「AT-SB2022」で、オリジナルと同じレッドカラーを採用しています

 1980年代のオリジナルから進化した点は、Bluetoothへの対応、リチウムイオンバッテリー(2100mAh)の搭載。オリジナルの単2型電池×3で動作するという仕様はバッテリーの劣化を気にせず使えるメリットはありますが、Type-C経由で充電できたほうが利便性は高いですよね。ちなみにバッテリー交換は2750円、針交換は3300円。ヘビーに使っても重要部品は修理可能です。

 また、「交換針 ATN3600L」、カートリッジ用プロテクター、45RPMアダプター、前後ゴム脚、オーディオケーブル、1.5mUSBケーブル、トーンアーム固定ネジは個別注文可能。ちなみに交換針は家電量販店やAmazonなどの通販サイトでも買えちゃいます。

 逆にオリジナルから削られたのはふたつのイヤホン端子。初代ウォークマンの初期モデルには「GUYS & DOLLS」と表記されたふたつのイヤホン端子が用意されていたのは有名な話ですが、今回のサウンドバーガーでは恋人や友達同士で同じ音楽をイヤホンで聴くことはできません。まあ、完全ワイヤレスイヤホンの左右を分け合って聴いている姿も、妬ましさ微笑ましさといった点では変わりませんけどね!

本体サイズは290×100×70mm、重量は900g。上面には電源ボタンと回転数セレクター(45回転/分、33-1/3回転/分)が用意。2100mAhのバッテリーが内蔵されており、使用可能時間は約12時間です

背面にはライン出力、USB Type-C端子を用意。背面の白いパーツはトーンアーム固定ネジです

右側面にあるのはコネクトボタン。Bluetoothペアリングするためのボタンです

本体の実測重量は907gでした

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン