発見!私だけの東日本 第19回

一度は行ってみたい! 海に山、大自然に心洗われる東日本・絶景スポットをめぐる旅

文●栗山春香 マップ●小林美和子

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 旅の醍醐味の一つといっても過言ではない「絶景」巡り。訪れた場所の景色を目に焼き付け、カメラでもおさえておきたい! そんな人におすすめの絶景スポット巡りのコースです。季節や時間限定で見られる絶景もあるので、見られる時間帯や天気をチェックして訪れるようにしましょう!

 函館駅からスタート、新函館北斗駅で北海道新幹線に乗り換えて八戸駅へ。東北新幹線で盛岡駅、そして仙台駅で乗り換えて在来線で山形駅に向かうコースです。それぞれのスポットまで、駅からバスやタクシーを利用して向かうことになりますが、特にスポットから駅まで戻るバスの時刻表を事前にチェックしておくことをおすすめします。

初夏だけの楽しみ! 幻想的な霧夜景が一面に広がる、函館市「函館山からの眺望(雲海・霧夜景)」

 函館市の南西の端にある函館山(写真)。ミシュランガイドブックに三つ星として掲載された、「極上の眺望」が楽しめます。山頂までの行き方はロープウェイをはじめとするいろいろな行き方がありますが、時期によって利用に制限があるので事前に確認してから訪れましょう。日中に時間がある方におすすめなのが、函館山ふれあいセンターから山頂展望台まで1時間ほどの散策路です(旧登山道つつじ山コース、無料)。年間を通して、函館山の豊かな自然と途中の街並みや海の眺めを楽しみながら、ハイキング感覚で登頂できます。

【函館市の絶景スポットはコレ!】
函館山からの眺望(雲海・霧夜景)

 知る人ぞ知る見どころは、初夏にしか見られない霧の広がる幻想的な街の風景(写真)。大気の温度が下がると、水蒸気が小さな粒になって空中や海上に浮かび、霧が発生しやすくなります。函館山の夜景を見る日は、時間があれば日没時刻の少し前に山頂に上がるのをおすすめします。一般的な「夜景」が見える市街地の反対側、函館湾方向に沈む夕日の景色も、朝日の昇る市街地も思わず息をのむ美しさです。

DATA
住所:北海道函館市函館山
WEB:函館山

「日本の灯台50選」にも選ばれた、種差海岸に佇む美しい白亜のシンボル・八戸市「鮫角灯台」

 1938(昭和13)年に建造された鮫角灯台(さめかどとうだい、写真)は、太平洋を一望できる種差海岸(たねさしかいがん)屈指のビュースポットです。白亜の灯台と周辺に広がる緑の草原、その先に続く青い海とのコントラストが美しく、眼下を走るJR八戸線とのコラボレーションも印象的な光景です。八戸市景観賞にも選ばれた、三陸復興国立公園の北の玄関口のシンボルとなっています。ことしの一般開放は10月22日(日)までの毎週土日、祝日です。八戸駅から車で約35分に位置します。

【八戸市の絶景スポットはコレ!】
鮫角灯台

 高さ22.73mの白亜円形の鮫角灯台(写真)は、その美しさから「日本の灯台50選」「八戸市景観賞」にも選ばれています。目の前に広がる雄大な景色を多くの人に見てもらうために、2013(平成25)年から灯台一般開放を実施しています。灯台は無料で見学でき、眼下に広がる種差海岸と太平洋の絶景を望むことができます。

DATA
住所:青森県八戸市鮫町字小舟渡平
WEB:鮫角灯台

「日本夜景遺産」「夜景100選」! 盛岡の市街地や周囲の山並みを眺望できる・盛岡市「岩山展望台」

 市街地の東にある岩山展望台(写真)は、風致公園として1970(昭和45)年に開設された岩山公園内にある展望台です。標高340.5mの岩山山頂から市内一円や岩手山を中心とした山並み、北上川の流れが見渡せます。盛岡駅から車で15分の所に位置し、盛岡全景を望む夜景スポットとしても人気です。展望台の利用は年中無休で、常時開放されています。

【盛岡市の絶景スポットはコレ!】
岩山展望台

 岩山展望台は、盛岡市街や北奥羽連山を一望でき、昼も夜も絶好のビューポイント(写真)です。山頂周辺には、啄木の没後70周年の1982(昭和57)年に、その鎮魂のため照井栄氏によって制作された銅像がある「啄木望郷の丘」や、啄木生誕111周年を記念して1997(平成9)年に作られた啄木の詩碑10点が並ぶ「啄木詩(うた)の道」があります。岩山頂上の展望台を起点とした約2km、1時間ほどの散策路「愛鳥の森探鳥路」は、野鳥説明板が設けてあり、野鳥や植物の観察ができます。

DATA
住所:岩手県盛岡市新庄字岩山50-6
WEB:岩山展望台

見通しのいい高原に設けられたビーチベッドやソファ、ブランコで絶景を満喫! 山形市「百万人テラス」

 大自然のパノラマが広がる山形県蔵王温泉エリア。冬の風物詩・樹氷も間近で眺められる蔵王ロープウェイに、2020年6月新たなスポット「百万人テラス」(写真)が登場。中間駅の樹氷高原駅の外にあり、標高1331mの景色をまるで空中散歩しているような感覚を楽しめます。蔵王ロープウェイの利用は、山形駅からバスで約45分の蔵王山麓駅に向かいます。ロープウェイの利用料金は、中学生以上が片道1000円、往復1800円、小学生は片道500円、往復900円です。

【山形市の絶景スポットはコレ!】
百万人テラス

 蔵王山麓駅から蔵王ロープウェイ・山麓線で約7分、樹氷高原駅に隣接する蔵王テラスの一角が「百万人テラス」です。ビーチベッドやソファが設置され(写真)、のんびり寝そべりながら絶景を楽しめるのが特徴です。樹氷高原駅の正面にあるユートピア夏山リフト(6月の各土・日の営業予定、6月以降は平日も営業予定、有料)の終点にはブランコも設置され、フォトジェニックなスポットとしても人気です。ロープウェイの営業時間は、山麓線が8時30分~17時、山頂線が8時45分~16時45分ですが、天候状況により変更があるので、事前の確認をおすすめします。

住所:山形県山形市蔵王温泉229-3
WEB:百万人テラス

展望台から見渡す景色はまるで空中散歩♪ 一生に一度は見たい絶景スポット

 旅の思い出の一つになる「旅先の景色」。絶景が見られるかどうかは天候次第なところもあるので、事前に天気チェックをして万全の状態で訪問することをおすすめします

※記事内の価格はすべて税込です。販売価格は予告なく変更される場合があります。

※この記事は、「つなぐ旅~東日本~ ひがしにほんトラベルガイド」から転載しています。

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