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「Google Workspace」に生成AI搭載。スライド用の画像を生成、メールの返信文を作成など

2023年05月12日 16時45分更新

文● ASCII

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 米グーグルは5月11日、Google Workspaceにおいて、AIと共同作業できる新機能を発表した。すべてのGoogle Workspaceアプリに生成AIを搭載し、執筆、整理、視覚化、ワークフローの高速化、ウェブ会議などを支援する。本機能は、「Duet AI for Google Workspace」として、現在英語版のみで提供している。

 Duet AIは、すでにGoogle Workspaceに実装されており、既存の文書を洗練させたり、GmailやGoogleドキュメントの両方で利用できる。今回、モバイル版のGmailでも本機能が使えるようになり、モバイルから数語のプロンプトで完全な返信を提案できるようになった。モバイル版の最初のリリースに続き、メールの文脈に沿って名前やその他の関連情報を自動的に入力しプロフェッショナルな返信を作成するといったアシスト機能も提供予定としている。

 Googleスライドでは、Googleスライド内でテキストからオリジナル画像を作成できるようになる。簡単なプロンプトを入力するだけで、プレゼンテーション用のオリジナルのビジュアルを作成できる。

Duet AIを活用することで、プレゼンテーション用の画像を生成できる

 Googleスプレッドシートでは、入力されたデータから、データ分類の自動化とカスタムプランの作成が可能になった。

 新しいデータ分類の機能は、セル内のデータの文脈を理解しラベルを割り当て、手作業によるデータ入力の負担を軽減できる。また、「Help me organize」機能を実装し、タスク、プロジェクト、または追跡や管理が必要なあらゆるアクティビティーに対して、カスタムプランを自動的に作成できるようになった。

タスク、プロジェクト、または追跡や管理をしたいさまざまなアクティビティーに対して、カスタムプランを作成

 Googleドキュメントでは、AIビルディングブロックを使いプロジェクトを管理できるようになった。スマートキャンバスのユーザーからは、「@」を付けるだけで、チームがすでに作業している文書に集中しながら共同作業ができる。現在、これらの機能をGoogleドキュメントの新しい文章作成機能に統合している。職務経歴書を作成する場合、Duet AIはコンテンツの作成を支援するだけでなく、場所やステータスなどの情報のためのスマートチップや、会社名などのカスタマイズしたい詳細の変数も含めて作成できるようになる。

書きたいトピックを入力するだけで、Googleドキュメント上で即座に原稿が作成され、位置や状態などの情報もスマートチップで表示される

 スペルや文法に関する新しいニューラルモデルは、英語のほか、スペイン語、フランス語、日本語など、多言語に対応。今回、文章の校正やトーン、スタイルなどを手助けするさらに強力な機能を追加した。新しい校正候補ツールでは、簡潔に書く、繰り返しを避ける、よりフォーマルまたは能動態を活用した表現をするなどを提案する。さらに、校正候補が表示されるタイミングや、校正候補に対するアクションを完全にコントロールできる。

 その他、Google Meetでは、ビデオ会議に独自の背景を生成する機能を導入した。

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