A10ネットワークスは同社のアプリケーション配信・負荷分散の機能と、CDNサービスを提供するFastlyのWAF(Web Application Firewall)サービスを統合した新たなソリューション「A10 Next-Gen WAF, Powered by Fastly」を発表した。
A10 Next-Gen WAF, Powered by Fastlyは、A10の「Thunder ADC」に搭載されているアプリケーション配信・負荷分散の拡張機能として提供される。Fastlyの次世代型WAFと一体になったソリューションによって、ハイブリッドクラウド環境にインストールされたソフトウェアやハードウェアのWebセキュリティが強化。アプリケーションの入口に配置されるため、各サーバーのエンドポイントに実装する必要がなくなり、一度の実装によって数百から数千のアプリケーションをフロントエンドで処理することができる。また、仮想マシンやハードウェアアプライアンスなど、さまざまなフォームファクターでも利用可能になっている。
FastlyのWAFはOWASP Top 10の標準的な攻撃や高度なWeb攻撃に対する保護、DDoS攻撃防御、認証、TLS/SSL復号機能を搭載し、悪意のあるトラフィックのみを防御する。Fastly独自のNetwork Learning Exchange(NLX)とSmartParseテクノロジーを搭載しており、誤検知がほぼゼロで効果的な自動検出と防御を実現する。また、一般的なDevOpsおよびSIEMツールと統合されているため、DevSecOps(開発・セキュリティ・運用)の連携にも適しているという。
2023年第三四半期より日本市場で提供開始する。