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NEDOが「洋上風況観測ガイドブック」を公開、風力発電拡大を支援

2023年04月13日 07時48分更新

文● MIT Technology Review Japan

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NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、国内初となる「洋上風況観測ガイドブック」をウェブで公開した。青森県むつ小川原港などでの実観測を基に、国内外の最新の知見も参考としながら、洋上風力発電所の事業計画および風車設計に必要な風況観測の実務者向けに具体的な観測方法を説明するガイドブック。洋上風力発電の導入拡大を目指す。

NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、国内初となる「洋上風況観測ガイドブック」をウェブで公開した。青森県むつ小川原港などでの実観測を基に、国内外の最新の知見も参考としながら、洋上風力発電所の事業計画および風車設計に必要な風況観測の実務者向けに具体的な観測方法を説明するガイドブック。洋上風力発電の導入拡大を目指す。 同ガイドブックは、リモートセンシング技術などを活用して、日本の海域における洋上風況の合理的な観測を実施する際の推奨方法を取りまとめたもの。風況観測マストや、上空にレーザーを照射するリモートセンシング機器である鉛直ライダーによる計測のほか、測定地点を照射するスキャニングライダーで正確な風速と風向、風の乱れを測る方法など、日本の海域における洋上風況の低コストな観測手法について説明する。 洋上風力発電所の事業計画の検討においては、事業性を評価するため精度の高い風況データを取得することが重要となるが、洋上での風況観測マストの設置には手間やコストを要する。代替としてドップラーライダー(光により観測目標地点の風向風速を測定する装置)などのリモートセンシング技術を活用した陸からの観測が実施されているが、風速の乱れ成分の観測や沖合での風速の鉛直分布などを観測する手法は確立されていなかった。

(中條)

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