拡張性が優秀なPCケースはハイエンド構成でも余裕
G-Master Spear X670AのPCケースは、Cooler Masterの「MasterBox CM694」。ミドルタワーの中でも比較的大型なPCケースで、240mmラジエーターの水冷クーラーや大型ビデオカードでも余裕で搭載できるだけの容積がある。
小さめのPCケースではスペースに余裕がなく、内部のエアフローが悪化してしまいがちだ。しかし、本機ぐらい内部が広ければ、高性能なPCパーツでも不安なく搭載できる。標準構成で購入して、将来的にグレードアップする場合でも安心だろう。
もちろん、組み立てはサイコム得意の裏配線。PCケース内のケーブルでエアフローが悪化しないよう、キレイにまとめて裏側に回してある。最近ではどこのBTOパソコンでも裏配線が当たり前になっているが、実はこれが結構難しい。
どこからケーブルを通すのか、どうまとめたらいいのかといったセオリー的なものはある。しかしながら、使用するPCケースや電源ユニット、マザーボードによって事情は大きく異なる。サイコムには確かな技術を備えた熟練の社員が多く、組み立て面で心配することはないだろう。
ちなみに、背面には2.5インチベイが2基ある。また、本体下部と電源ユニットの手前に2基の3.5インチベイがあるので、ストレージの増設も余裕だろう。
なお、最近のPCケースにしては珍しく、5.25インチベイも装備。G-Master Spear X670Aは標準でDVDスーパーマルチドライブ(書き込みソフト付き)を搭載しているが、BTOで「なし」に変更できる。2610円安くなるので、不要であれば外してもいいかもしれない。逆に、+6540円~でBDドライブに変更することもできる。
CPUクーラーは240㎜ラジエーターを備えるAsetekの「670LS」と、Noctuaの120mmファン「NF-F12 PWM」を2基組み合わせたサイコムオリジナル。Asetekは水冷クーラーのキットで定番だし、Noctuaのファンは静音ながら冷却性能に優れている。
なお、PCケースファンは1基しか見えないが、ラジエーターに装着した2基のファンが代わりにしっかり働いている。熱のこもりやすい天面から排気するため、冷却効率も上々だろう。一方で、PCの上に物を置くとラジエーターの冷却と排気の両方が妨げられてしまうので、何も載せないように注意したい。