サイコムの「G-Master Spear X670A」はRyzen 7000シリーズを主軸に、パフォーマンス重視の構成にできるゲーミングPCだ。CPUは3D V-Cacheを搭載した「Ryzen 9 7950X3D」まで選択できる。同CPUを選べば、ゲーミングはもちろんのこと、それ以外の用途でもトップクラスの性能を誇るPCになる。
標準のCPUクーラーはNoctuaの「NH-U12S redux」(空冷、120mmファン、サイドフロー)だが、140mmファンを搭載する大型の空冷クーラーや、240mmラジエーターの水冷クーラーなども選べる。ゆえに、Ryzen 9 7950X3DのようなハイエンドCPUでも十分にその性能を発揮できる。
また、そうしたハイエンドCPUを選択した時は警告が出て、標準構成よりも冷却性能の高いCPUクーラーでなければ、注文が通らないようになっている。
BTOメニューが豊富というだけではなく、警告でカスタマイズのミスを未然に防いでくれる点も気が利いている。この細かな組み合わせの妙までサポートしてくれるところが同社の強みだろう。
今回試用した構成は、そんなカスタマイズがふんだんに施されたハイスペックモデル。標準構成から、CPUはRyzen 9 7950X3D、CPUクーラーはオリジナルの水冷、ビデオカードはMSIの「GeForce RTX 4080 16GB VENTUS 3X OC」、電源ユニットはSilverStoneの「SST-DA850-G」に変更している。
そのため、標準構成の倍近いお値段になっているが、CPUもビデオカードも最新のハイエンドモデルなので、末長く使えるPCになっている。それでは詳しく見ていこう。
G-Master Spear X670A | ||
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標準構成の主なスペック | 試用機の主なスペック | |
CPU | AMD「Ryzen 7 7700X」(8コア/16スレッド、最大5.4GHz) | AMD「Ryzen 9 7950X3D」(16コア/32スレッド、最大5.7GHz) |
CPU クーラー |
Noctua「NH-U12S redux」(空冷、120mmファン、サイドフロー) | Asetek「670LS」(簡易水冷、240mmラジエーター)+Noctua「NF-F12 PWM」(120mmファン)×2 |
マザー ボード |
ASRock「X670E Steel Legend」(AMD X670E、ATX) | |
メモリー | 8GB×2、DDR5-4800<メジャーチップ・JEDEC準拠品> | |
ストレージ | Crucial「P5 Plus CT500P5PSSD8」(500GB M.2 SSD、PCIe 4.0) | |
ビデオ カード |
MSI「GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 12G OC」(GeForce RTX 3060、12GB GDDR6) | MSI「GeForce RTX 4080 16GB VENTUS 3X OC」(GeForce RTX 4080、16GB GDDR6X) |
光学 ドライブ |
ASUS「DRW-24D5MT」(DVDスーパーマルチ) | |
電源 ユニット |
SilverStone「SST-DA750-G」(750W、80 PLUS GOLD) | SilverStone「SST-DA850-G」(850W、80 PLUS GOLD) |
PCケース | Cooler Master「MasterBox CM694 MCB-CM694-KN5N-S00」(E-ATX、ミドルタワー) | |
OS | Microsoft「Windows 10 Home 64bit」 | |
直販価格 | 27万4460円~ | 52万9290円 |