やっぱり海外はプリペイドSIMがオトク
筆者は海外に行くときはahamoとX-MobileのスマートWi-Fiを持っていくようになり、現地でプリペイドSIMを買うことはなくなりました。しかし、スペインはプリペイドSIMの価格が10ユーロで50GBからと激安(2023年2月時点)、しかも5Gも使えるのです。
ただしスペインのプリペイドSIMはパスポートによる本人登録が必要。キャリアの店に行っても先客を待たなくてはならなかったり、スタッフが価格が割高なSIMを勧めてくることもあります。
バルセロナのVodafoneの店には、パスポート読み取りにも対応したプリペイドSIM自販機が登場。完全セルフでプリペイドSIMを買うことができるのです。価格は10ユーロで50GBから。約1500円で50GBを5Gの快速通信を利用できてしまうのです。
バルセロナの中心地、カタルーニャ広場そばにあるVodafoneの店舗には、店を入るとすぐのところにプリペイドSIM自販機が設置されています。店内のカウンターを見るとすでに先客が何人かおり、順番を待っていますが、プリペイドSIM自販機なら並ぶ必要はありません。
画面がスペイン語になっている場合は右上の言語切り替えをタップして英語にします。注意画面(クレジットカードしか使えないよ)が出るので次に進むと、メニュー画面に切り替わります。ここから「BUY SIM CARD」を選択。
すると3つのSIMと、一番右に「+」のタブも見えます。
・20ユーロ 120GB 約2900円
・30ユーロ 140GB 約4300円
・40ユーロ 170GB 約5800円
さすがに120GBもなくてもいいでしょう。「+」をタップすると次の画面で別の選択が出てきます。
・10ユーロ 50GB 約1500円
・10ユーロ 40GB(+おそらく通話定額)
・15ユーロ 100GB 約2200円
今回はMWC Barcelona 2023の取材でバルセロナ滞在は1週間なので、最低の10ユーロを選びます。画面をタップしてあとは指示に従っていきます。
・自販機のスキャナにパスポートを読み取らせる
・自販機のカメラで顔認証をする
・メールアドレス登録をする
・連絡先電話番号を入れる
・クレジットカードで支払い
電話番号はホテルにしてもいいのでしょうが、日本の番号を入るところまでの桁を入れても大丈夫でした。電話番号は本人認証要ではないようです(何かあったときの連絡用と思われます)。
これが終わると自販機の下の取り出し口にプリペイドSIMが出てきます。これで終わりではなく、最後にSIMを台紙ごと、スキャナーに置いて背面を読み取らせます。これが完了するとレシートが出てきて終了です。なお同じパスポートで再び1から操作を行い、もう1枚の追加購入も可能でした。
あとはスマートフォンにセット。SIMにはPINがあるので台紙裏をけずってPINを出してそれを入力します。なお筆者の体験上、PINをかけたままでは使い勝手が悪いので(紛失して再発行する手間など考えたら買いなおしたほうがいい)、PINはスマートフォンの設定からすぐに外したほうがいいです。なおAPNは自動設定されましたが、手動で設定する場合はAPNが「airtelwap.es」、ユーザー名「wap@wap」、パスワード「wap125」です。
バルセロナの街中でスピードテストを行いましたが、下り930Mbpsと快適すぎます。日本のローミングでは4G接続ですし、データ利用分には制限もあります。バルセロナはMWC取材で毎年来るだけに、この自販機はぜひともこのままずっと設置し続けてほしいものです。
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