米GitHubは2月14日(米国時間)、AIによるコード補完ツール「Copilot for Business」の一般提供を開始した。
GitHub Copilotは、リアルタイムでコードを提案するエディター拡張機能に、生成AIの力を組み込んだもの。シンプルな拡張機能としてエディター内に設置され、開発者のコードからコンテキストを理解し、新しいコード行や関数全体、テスト、複雑なアルゴリズムまで提案する。すでに400以上の組織がGitHub Copilotを使用しているという。
Copilot for Businessは、より強力なAIモデルを搭載し、新たなモデリングアルゴリズムによりコード提案の品質が向上するという。また、AIベースのセキュリティー脆弱性フィルタリング機能を搭載。ハードコードされた認証情報、SQLインジェクションやパスインジェクションといった問題に焦点を当て、一般的に安全でないとされるコード提案を自動的にブロックする。また、自己署名証明書を含むVPNに対応している。
Copilot for Businessの料金は、1ユーザーあたり毎月19ドル。
同社は2022年6月、GitHub Copilotがすでに開発者のコードの27%を生成していることを発表。現在では、すべてのプログラミング言語で平均46%のコードがGitHub Copilotによって書かれ、Javaを使用している開発者の間では61%にのぼるという。さらに、GitHubの調査によると、GitHub Copilotを使用している開発者の90%がタスクをより早く完了し、73%が開発中のフロー状態の維持に役立ったと回答。加えて、GitHub Copilotを利用する開発者の最大75%が、より満足度の高い仕事に集中できていると感じているという。
同社は今後数年間で、コーディングからプルリクエスト、コードのデプロイまで、開発者体験のあらゆる側面にAIを統合することを目指すとしている。