ソフトウェアの開発プラットフォームを提供する米GitHubは1月31日、GitHubを利用する開発者が1月25日(米国時間)に世界中で1億人を突破したと発表した。
2019年に「GitHubを利用する開発者の数を2025年までに1億人にする」という目標を掲げた同社は、GitHubを利用しソフトウェアプロジェクトの開発、保守、貢献に携わっている開発者の数が目標より2年早く正式に1億人を超えたことを受け、「今後も開発者を最優先に考える重責があることを示している」と受け止めている。
2007年10月に最初のコードがGitHubにコミットされた時点では、開発者はどういう人々か、どのようなバックグラウンドを持っているか、そして利用者の業務内容について、一般的にかなりイメージが固まっている傾向があったという。
しかし、昨今の開発者は、テクノロジー企業でソフトウェアを開発している人だけではなく、様々な業界で働く多様でグローバルな人材が、空いた時間にコード、設計、ドキュメントの修正、オープンソースプロジェクトへの貢献や科学的研究を実施するようになった。
2015年当時、GitHubの開発者のおよそ3分の1は北米出身だったが、現在は、東南アジア、アフリカ、南米などの地域で、特に著しい成長が見られるという。インドだけで、1000万人を超える開発者がGitHubを使ってソフトウェアを開発しており、ブラジルでは、新たに300万人を超える開発者がGitHubを利用している。
開発の民主化により、開発者の人物像、取り組み、開発拠点に関係なく、多くの人々が開発に携わることが可能となった。また、病院、映画製作、NASA、さらにAIと機械学習アプリケーションを強化するPyTorchプロジェクトなど、世界各地で開発者がソフトウェア開発に取り組んでいる。
同社は「GitHubはすべての開発者にとってのホームである」というビジョンを掲げており、今後も開発者が作業に専念し、最高の力を発揮するために必要なものをすべて提供するとしている。