最後の朝!フルブレックファストに挑む!!
船旅の朝は早い!!
現地時間の6時には目的地のメルボルン港がもう目の前です。昨晩からの荒天が残っていて、天候は雨まじりのくもり。そして、南半球はもうすぐ夏のはずなのに今日も寒い!
船は目的港につきましたが、下船まではまだ時間があります。冷え切った身体を朝食で温めましょう。今日は最初からBritannia Restaurantに向かいます。なぜなら、昨日の朝食で心残りがあったから。「ええっ!あれだけ食べて何が足りないのですか!」、とお思いの読者諸氏もおられるかもしれません。それはごもっともな質問です。
しかし、昨日の朝、Cunard's Get Up and Go Signature Plateをわっしわっしと食べている筆者の隣のテーブルで、おいしそうなフルーツの盛り合わせを食しているご婦人がいらっしゃったんですね。これがまあとってもおいしそうでして……。そういえば、フルブレックファストってシリアルやフルーツや生ジュースが付きものじゃないですか。
ゆえに、「よぉーし、今日こそ英国が誇る“フル”ブレックファストに挑戦してみよううううぅぅぅ。」、となったわけです。そして、英国の朝食といったらKipperこと塩漬けニシンの燻製ですが、こちらも食べ損ねていたことを思い出したのです。しかし、昨日の朝食メニューにはあったのに今朝はない。ならば今日もモリモリなCunard's Get Up and Go Signature Plateに挑みましょう!
フルブレックファストのスタートは新鮮なChilled Juiceから。私は定番のオレンジジュースにしましたが、グレープフルーツ、グランベリー、アップル、プルーン、パイナップルなどの果物系だけではなく、トマトにV8野菜ジュース、さらには日替わりのスムージーまで選べます。
メニューに「Fresh from On Board Bakery」とあるように、船ではそれぞれ自前でパンを焼いて提供しています。焼きたてなので船のパンはおいしい、という定説が船旅フリークの間には浸透しております。デニッシュペストリーからクロワッサン、ベーグル、バナナブレッドと多彩なパンを用意しています。
続いて、シリアルは温製または冷製、オートミールかCream Of Wheat(それぞれドライフルーツ、シード、蜂蜜を添えられます)、ミューズリーが選べます。銘柄もAlpenやWeetabixと、英国で親しまれているメーカーが指定できます。
フルーツコンポートは見た目にきれいな「Compote of Poached Fruits」を選びました。このほかにフルーツサラダ、スライスフルーツ、フルーツヨーグルト、プレーンヨーグルトを用意しています。
2度目のCunard's Get Up and Go Signature Plate。オムレットもパンケーキも興味あるんですけれどねえ……、と食べ終わってからメニューをよーく見たら、サイドオーダーを組み合わせれば、すべての料理でCunard's Get Up and Go Signature Plateと同等の内容になることがわかりました。
私はクイーン・エリザベスを最後の最後まで食べつくしたぞうぅぅぅぅ。 こうしてはちきれんばかりのお腹をさすりながら船をあとにしたのでした。
航空チケットを船代にすれば日本発着クルーズも夢じゃない
そして、こんな食道楽クルーズを見せつけられ、「そんな手の届かない別世界の話を見せられても聞かされても腹が膨らむというよりは腹が立つんですけれど」とお怒りのみなさん、ちょっとお待ちを。
豪華客船のクルーズ、と聞いただけで「むちゃくちゃ高額で富裕層限定の話」、とイメージしてしまうのはやむを得ないところ。しかし、実は客室と航路を選べば意外とお手頃価格でクイーン・エリザベスの船旅ができてしまうのです。
例えば、キュナードの公式Webページからリンクしてある、日本からオンライン予約が可能なWebサイト「iCruise」にアクセスしてみてください。クイーン・エリザベスで利用できる最短の2泊クルーズを探してみると、2024年のシドニー-メルボルンクルーズで4万円から。3泊でも2024年のメルボルン-シドニーのバーニー寄港クルーズで6万5000円からになります。
「そんなこと言っても、お料理はお高いんでしょうー?」と思ったそこのあなた。何を隠そう、客船のお食事代は「船賃に含まれている」のです! ゆえに、お船でいただいたお食事代はすべて「無料」です(ただし、飲み物と一部の特別メニューは有料)。
先ほど紹介した2泊クルーズなら、4万円で英国の歴史と格式を誇る最上級のホテル(=船)に宿泊して、そのレストランで朝昼晩+αの食事を楽しめるのです。おおおおおおおおおお。
「でも、まずシドニーに行かなくちゃだから、その航空券チケットが高そう……」と思われる方もいらっしゃりことでしょう。たしかに、2023年1月時点における羽田とシドニーの往復航空チケット代は“格安”なものでも、20万円前後ほどかかります。
しかし、その金額を丸々“船代”に使えるとしたら、クイーン・エリザベスの日本発着クルーズのほうが安かったりします。例えば、2023年4月の横浜発着10日間クルーズなら22万5000円からです。
というわけで、クイーン・エリザベスで洋上の英国を腹いっぱい堪能するのも、イマドキの旅行として十分あり得る選択肢ではないかと思うのでありました。