PFUは1月24日、主力のスキャナー商品をリコーブランドへと変更することを発表した。
同社は2022年9月1日の株式譲渡成立により、リコーグループの一員となっているが、主力のスキャナー事業においても、4月よりリコーブランドへと変更となる。
本発表会では同社代表取締役 執行役員社長の村上清二氏が登壇し、同社のこれからの基本方針、そしてブランド変更の詳細について語った。
PFUのこれからの基本方針
本発表会ではPFUの目指す姿として「デジタルライズの入口とそこからつながる業務の改革を支援し、お客様の“はたらく”を変えることに貢献する」として、3つの基本方針を発表。
具体的には、商品力と用途開発による顧客の拡大と収益拡大を目指す「ドキュメントイメージング事業」、ハイエンド集中と顧客の深耕と高付加価値サプライヤーへの進化を目指す「エンベデッドコンピューター事業」、基盤となるサービス事業をベースに業務を改革する事業を創出する「インフラカスタマサービス事業」という3つを主軸にしていく。
とくにドキュメントイメージング事業においては、国内では市場の大幅成長、欧州・中国ではシェアアップ、北米ではシェア維持と市場成長を狙うとして、グローバル視点でスキャナー事業の最大化を図っていくという。
なお、PFUのドキュメントイメージビジネス(グローバル売上)は、2025年におよそ720億円(2022年度比120%伸長)を目指すこともあわせて発表している。
スキャナー全商品をリコーブランドへと変更
ユーザーのワークフローのデジタル化を進めるにあたり、スキャナーはデジタルサービスのエントリーポイントとしても、無くてはならないエッジデバイスとしている。
今回のリコーブランドへの変更は、リコーの複合機やプリンターとブランドを統一することで、両社のシナジー効果を生み出せることに加え、全世界のPFUとリコーの販売チャネルを通じて、スキャナーのさらなる付加価値をユーザーに届けていくために実施されたという。
対象商品は業務用イメージスキャナー「fiシリーズ」「SPシリーズ」、パーソナルイメージスキャナー「ScanSnap」となる。いずれの製品も4月より順次、リコーブランドへと切り替えて販売開始となる。
なお、今回のブランド変更は、機器上のシルク印刷や梱包箱ロゴなどの変更のみとなり、型名・仕様・機能は従来同様だという。
またリコーブランドへと切替わったスキャナー製品のサポート・保守は、PFUにて対応。既存ブランド製品に関しても、これまで通りのサポート・保守を継続する。