仕事に差がつく!阿久津良和「Microsoft 365のスゴ技」 第48回
個人向けMicrosoft 365、OneDrive 100GB追加の「Microsoft 365 Basic」とは
2023年02月21日 09時00分更新
本連載は、マイクロソフトの「Microsoft 365」に含まれるSaaS型デスクトップ&Webアプリケーション(以下、アプリ)「Microsoft 365 Apps(Office 365)」について、仕事の生産性を高める便利機能や新機能、チームコラボレーションを促進する使い方などのTipsを紹介する。今回は「Microsoft 365 Basic」に注目した。
今月は企業・組織で使用するMicrosoft 365ではなく、個人向けMicrosoft 365の話題を取り上げたい。現在個人向けにはMicrosoft 365 Personal、最大6名までのMicrosoft 365 Family、OneDrive容量を100GB追加するOneDrive Standalone 100GBの3ソリューションを展開している。このOneDriveの容量追加プランだが、Microsoftは現地時間2023年1月11日に発表したとおり、2023年1月30日からOneDrive Standalone 100GBは「Microsoft 365 Basic」に改称した。合わせて個人向けOutlook.comの広告非表示化とメール添付ファイルの15GBも含まれる。なお、サポートページによれば格納域の統一化は2月1日以降に行なわれる予定だ。
そもそも個人向けOneDriveはMicrosoftアカウントを取得した時点で5GBのクラウドストレージを取得できる。さらに長期利用者には10GBのロイヤリティボーナス、スマートフォンに代表されるデバイスの撮影データをOneDriveにアップロードすると得られる15GB、利用者をメール等々で紹介すると0.5GB(最大10GB)が加わる仕組みだ。ここに至るまでの紆余曲折は割愛するが、Microsoft 365 Personal契約者であれば1TBの容量が割り当てられるため、意識されない方も少なくないだろう。だが、Microsoft 365 Appsを個人で使用せず、個人向けMicrosoft 365は未契約。OneDriveのバックアップ機能を使用している場合、5GBではとても足りず、Microsoft 365 Basic(OneDrive Standalone 100GB)が必要になるだろう。ただし、クラウドストレージ容量が足りなくとも、容量を追加するプランは現時点で見当たらず、OneDriveの追加ストレージプランもMicrosoft 365契約者が対象。数百GB単位でクラウドストレージ容量を契約できる他社サービスと比べると柔軟性を欠くことに変わりはない。
筆者も数年間、Microsoft 365 BusinessとMicrosoft 365 Personalを契約してきた。前者は本連載の検証や各種業務に用いるため。後者はMicrosoftエディターをはじめとする契約者向けサービスの有用性を判断するためだが、個人向けMicrosoft 365は1TBのクラウドストレージ以外は不要との結論に至った。Microsoft 365 Basicは月額229円(年額2244円。いずれも税込み)と他社クラウドストレージサービスと比較して、わずかながらに安価である。本稿は2023年1月中旬に執筆しているので、月が明けたら筆者も1年間契約するつもりだ。
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