このページの本文へ

CES 2023レポート 第29回

バッテリー分離型で軽量なXRヘッドセット、HTCの「VIVE XR Elite」がCES 2023で登場

2023年01月10日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

HTC「VIVE XR Elite」

HTCの小型軽量のVRヘッドセット
「VIVE XR Elite」

 HTCはラスベガスで開催された「CES 2023」で、新型のXRヘッドセット「VIVE XR Elite」を発表した。日本でも同日から17万9000円(税込)で予約が開始された。なお発売時期については現時点では未定。

WynnホテルのHTC発表会会場

 VIVE XR Eliteはスタンドアロンで利用できるXRヘッドセットだ。しかも、本体を大幅に小型・軽量化している。他社のヘッドセットと比較しても小さく、重量は625g。バッテリー動作時間は2時間、コントローラー単体は15時間となっている。

小型軽量化された本体

他製品との大きさの違い

 実際に装着してみると、軽量であることが十分感じられた。目の周りや頭、首に負担が少ないため、長い時間装着しても疲れにくい。解像度は片眼が1920×1920ドット、リフレッシュレートは90Hz、クアルコムのSnapdragon XR2搭載で、VRゲームもストレスなく操作できる。また、メモリーは12GB、ストレージは128GBを搭載する。

実際に装着してみたが十分軽量だ

本体を右から見る

左側にはバッテリー部分と電気的な接続用のケーブルが見える

ヘッドセット部分がかなり薄くなっていることがわかる

バッテリー部分。後述するが取り外しできる

 片手でも手軽に持ち運べる大きさであり、専用ケースに入れて持ち運びも楽にできる。たとえば、飛行機の中でスマートフォンを接続して利用できるくらいの大きさだ。メガネをつけての利用はできないが、IPD(瞳孔間距離)調整や左右それぞれのレンズの焦点距離調整も可能。

片手でも楽に持つことができる

メガネなしでも使えるようにIPDと焦点距離を細かく調節できる

 VIVE XR Eliteのもう1つの大きな特徴が、「本体が分離式」なことだ。スタンドアロンで使うためにバッテリーを搭載しているが、そのバッテリー部分を取り外して使うこともできる。バッテリーを外すと273gとさらに軽くなる。また、ヘッドセット側にもバッテリーが内蔵されており、10分のホットスワップに対応している。

バッテリー部分が分離

軽量のヘッドセットとして使える

 バッテリーを取り外したときはモバイルバッテリーで仕様できるほか、USBケーブルもしくはWi-Fi 6EでPCと接続してVRを利用したり、ミラキャストでスマートフォンの外部出力ディスプレーとして使うこともできる。

バッテリー部分の脱着は簡単

 そして本体前面にはカメラが装着されており、コンテンツを表示しながら外部を見ることができるパススルーに対応。ハンドトラッキング機能も搭載しており、手と指だけを動かしてクリックやタイピング操作もできる。これまでのXRヘッドセットよりも装着しやすく操作性も高いVIVE XR Elite、発売が楽しみな製品だろう。

パススルーなど最近のXRヘッドセットならではの機能を搭載

※初掲出時、事実と異なる内容がありましたので、訂正してお詫びいたします。

■関連サイト

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ