いざ、晴天時に各種テストを実施
さて晴天の多い東京の冬は、太陽光発電と充電にはもってこいのシチュエーションだ。今回は12月23日と24日の2日間に渡って、午後はずっとお日様とにらめっこだった。いずれの日も、我が家のテラスには潤沢な太陽光が射す正午前から日の入りまでは、太陽光発電にもってこいのピーカンの好天だった。
今回の充電対象に使った筆者のスマホは全部で6種類。折り畳み式のSamsung Galaxy Z Fold4、ビッグサイズのUnihertz TickTock、一番小さなPalm Phone、次に小さなBALMUDA Phone、外形サイズの割にバッテリー容量が5020mAhと超大きなXiaomi Redmi Note 10 Pro、Oppo Reno7 Aの6台だ。いずれもAndroidスマホで、すべてOSは最新のバージョンにアップデート済みだ。
我が家のテラスは、ほぼ南南西に向いており今の季節なら11時前くらいから障害物はなく太陽光が当たる。今回はテラス外の換気ダクトカバーに大きなダブルクリップを挟み、レバーにポータブルソーラー充電器の頂点にあるループフックを引っ掛け、落下防止のためにカードリングも使用した。
スマホへの充電は自宅で普段使っているType-A → Type-Cケーブルを数種類使用した。また夕方近くになって太陽の位置が低くなり、フェンスの影によりソーラーパネルの下部に光が当たらない部分が出てきそうになったので、ポータブルソーラー充電器の引っ掛け位置を持ち上げ、ソーラーパネル4面に均一に太陽光が当たるように高さ変更をした。
その結果、ほぼ満杯のフル充電までできたことを確認したのは、5020mAhの超大きなバッテリー容量が特徴のXiaomi Redmi Note 10 Proだ。Redmi Note 10 Proは、太陽充電開始時である10時48分ごろの電池残量表示は16%だった。太陽光充電を開始後約3時間8分後の13時56分には、バッテリーの残量は90%に増えていた。算数上は約3時間で3700mAhの太陽光充電をしたことになる。スペックの充電効率19%は正しそうだ。
なんとXiaomi Redmi Note 10 Proは充電前残量16%だったのが、太陽光充電を終えた段階で残量90%になっていた。5020mAhの容量なので、計算上は約3700mAhの充電をしたことになる
実際の充電推移グラフは「シンプルバッテリーグラフ」アプリを使用した。充電開始時には少しでもスマホ駆動による負荷を減らすために、電源をオフしてから太陽光充電を開始した。なのでパワーオフ時にも表示される充電量(90%)を確認後、スマホ電源をオンしアプリを起動し、充電開始から90%充電までをグラフを確認した。充電状況グラフがシンプルな右上がりの直線なのは、事後処理で逐次充電量を測定していなのが理由だ。
太陽光充電2日目。テラス先、1億4960万kmの距離にある巨大電池にはまだまだ余裕がありそうだったので、前日に続いて先日ダイソーで購入したMaxellのモバイルバッテリー(3000mAh)にも、太陽光発電で直接ケーブル充電してみた。Maxell側の受電(充電)ポートがmicroUSBポートだったので、この時のみType-Cプラグ→microUSB変換アダプターを使用した。
放置後、しばらくして見に行くとモバイルバッテリー本体側面にある充電状況を表すオレンジ色のLEDの点滅が止まった状態だったので、取り外した。バッテリー容量2400mAhのバルミューダPhoneに普通に充電。残量40%くらいからの追加充電だったので100%まで充電できた。
最後に悪ノリで、昨今ネット上でも話題のトランスルーセントな大型モバイルバッテリーSHARGEEK STORM2にも太陽光充電を試みた。ごく短時間だが4.38V、1.57A前後で不安定ながらディスプレイ数値から充電はされているように思えた。すぐに日の入り近くになってしまい、長時間のモニタリングはできなかったのでまた日を改めてやってみたい。
「太陽光で即充電」の「ポータブルソーラー充電器」は安価だが最大出力14W、2台のデバイスに同時充電可能な2.1Aと2.5AのUSBポートを2個備え、コストパフォーマンスに優れた商品だ。アウトドアでの活用以外でも、災害時には使い切ったら終わりの蓄電型の巨大なバッテリーを搭載したポータブル電源の隙間を埋める安心商品だ。

今回の衝動買い
・アイテム:エアージェイ「ポータブルソーラー充電器(14W型)」
・購入:ジャストマイショップ
・価格:3999円(優待価格)
T教授
日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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