11月20日の朝7時頃から、A PIT オートバックス東雲にポルシェの姿がちらちらと。次第にその数は増え、朝8時には60台以上のポルシェが終結しました。その理由とは?
早朝の東雲はポルシェで埋め尽くされた
オートバックスのフラグシップストア「A PIT オートバックス東雲」では、毎月1回「モーニングミーティング」というオフ会を開催しています。今回のテーマは「ポルシェ」で、新旧さまざまなポルシェが集まったというわけです。それでは、どのようなポルシェが集まり、オーナー様はどのような方なのか、リポートしましょう。
過去のモーニングミーティングを振り返ると、高級ブランドの場合、メルセデスならAMG、BMWならMといった上位グレードの現行モデルか、昔から乗り続けている旧車のいずれかに分かれます。逆にいえば「普通の人が普通のグレードで来られる」というのは、あまり見かけません。では、ポルシェの場合はどうなのでしょう。集まったのは新旧よりどりみどりの911に、718ケイマンや718ボクスターといったスポーツモデルがほとんど。911 GT3がズラリ、という感じではありませんでした。一方、ポルシェの中で最も売れているというSUV「マカン」や「カイエン」の姿はわずか3台のみ。また、最初のポルシェである356の姿は1台も見かけませんでした。
こうして集まったオーナー車を見て気づくのは、希望ナンバー車両の少なさです。911や930などのモデル名を希望ナンバーにされる方はいらっしゃるのですが、それも数台程度。とあるオーナーにその件について話を聞くと「なんか、いかにもって感じで恥ずかしくないですか?」と笑って答えられました。そしてもう一つ気づくのは、オープンモデルの多さ。「オープンカーを体験すると、普通のクルマには戻れなくて。そしてポルシェに乗ると、普通のクルマには戻れないんですよ」と熱弁されるオーナー様の声に、確かに……と妙に納得した次第です。
高級ブランド車ということもあって、集まった方は40代以上の方がほとんど。そして奥様とご一緒に参加される方がとても多かったように思います。これもほかのブランドとは異なる傾向。「最初はポルシェは嫌だといったんです。荷物乗らないですし。でも助手席に乗って考えが変わりました。むしろ私の方から背中を押しちゃいました」と、オーナーの奥様。ちなみにご自身はあまりステアリングを握られないそうです。
基本的に皆様、カッコはかなりカジュアル。そしてチームウェア系を着られていないことも印象的でした。自然体でポルシェを楽しまれていることが伝わってきました。なにより車体がとても綺麗! 「もはや家族の一部ですよ」というオーナーの言葉に、強く納得しました。
店内ではポルシェ関連の書籍が販売され、手にとられる方も多かったようです。そして店内併設のスターバックスは、開店直後からポルシェオーナーによる長蛇の列が。みなさま、朝早くからお疲れ様でした。
12月のモーニングミーティングのテーマは、今年で30周年を迎える「TYPE R」。早朝の東雲にVTECサウンドが響き渡るのかと思うと、今からとても楽しみです! ちなみに1月は休会の予定だそうなので、年明けは2月からになります。
生沢 徹選手のオマージュケイマンも展示
当日はポルシェ・エクスクルーシブ・マニュファクチュールの「718ケイマン GT4」が展示されていました。エクスクルーシブ・マニュファクチュールとは、外装や内装を自分好みに注文できるシステムで、展示車両はポルシェジャパンがオーダーしたもの。そのテーマは1967年に富士スピードウェイで開催された第4回日本GPで、レーシングドライバー(当時)の生沢 徹選手がシャシー番号145の906に乗り優勝したことへのオマージュだそうです。
グレーのエプロンとサイドシル アタッチメントを備えたクリーム ホワイトのオリジナルカラーに、フロントボンネット、ミラー、エアインテーク、スポイラーにイエロートーンを配置。 ボンネットとドアに、白地に黒のカーナンバー、リアのウインドにシャシー番号145の906のバッジを置くなど見事にオマージュ。
内装もブラックのレザーとアルカンターラに赤いステッチを施工。さらにヘッドレストには、当時の富士スピードウェイのコース図がステッチされていました。ドア付近には、1967年の優勝時刻が照らされています。こちらのモデルは非売品なのですが、Exclusive Manufakturでは注文を受け付けているとのことです。このように自分だけの1台ができるのもポルシェの魅力といえるでしょう。
それでは、最後に集まったオーナーさんのクルマをご紹介しましょう!