高性能なモバイルCPUは搭載するものの、より小型な最新PCも発売予定
前述した製品群は、MINISFORUMとしてはラインアップの拡充において追加されたゲーミングモデルになるが、これまで同社製品で人気を博したdGPUを備えず、高性能なモバイルCPUを備えた小型でコスパの高いミドルレンジのPCは今後も継続して新製品を展開するという。
VENUS SERIES「UM690」は、今まで販売してきたUMシリーズの最新モデル。筐体は従来シリーズを踏襲した、0.8リットルと非常にコンパクトなPC。それでいながら、CPUがHX99Gと同じAMD「Ryzen 9 9600HX」(8コア/16スレッド、4.9GHz)で、メモリーが32GB、ストレージが512GB。
コンパクトなサイズながら背面にHDMI×2を搭載。前面のUSB Type-Cもひとつは画面出力に対応するため、合計で3画面出力も可能としている。
最後にすでに予約販売中の「MINISFORUM TH80」(TH80)が紹介された。TH80はCPUにインテル「Core i7-11800H」(8コア/16スレッド、最大4.6GHz)を採用した薄型PC。メモリーは16GB、ストレージが512GB。
本機は高さ36㎜と薄型であるため、ディスプレーの下に収めるか、ディスプレーを置いて、その下のスペースにキーボードや小物を置けるようにするモニタースタンドの下に入れて使うことが想定できるとしている。
また、VESA規格に対応するため、対応ディスプレーの裏に取り付けて使える。インターフェースは前面にUSB Type-CとUSB 3.2 Gen1 Type-A、3.5mm コンボジャック。背面にUSB 3.2 Gen2×4、HDMI、DisplayPort、ヘッドフォンジャック、2.5G LANを備える。
MINISFORUMの現在発売中、予約開始中、今後発売予定のラインアップの一覧は以下の通り。
dGPUとiGPUを比較したり、CPUやメモリー、ストレージ違いもあるので、一概には比較できないが、大体性能の目安として比較した一覧は以下の通り。
同社はTGS2022に出展したが、その際にこんなにも小型のゲーミングPCがあるとは思わなかった、この価格帯で購入できるとは、といった来場者の関心も高かったという。eスポーツの大会やストリーマーがPCでゲームをプレイすることで、若い世代を中心にゲーミングPCへの関心が高まっているなか、今回追加されたラインアップは、限られたスペースで使いたいといったニーズに合った製品としても注目したい。