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内閣官房「イチBizアワード」協力協賛企業レポート

地理空間情報を統合して新しい価値を創出

2022年11月30日 14時14分更新

文● ASCII

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この記事は、内閣官房による地理空間情報を活用したビジネスアイデアコンテスト「イチBizアワード」に掲載されている記事の転載です。

リアムタイム性に優れたサービス

詳細な地理空間情報があったとしても、それをどう活用するかによってサービスは大きく左右される。マップボックス・ジャパンが提供する「Mapbox」は、世界中の地図をベースにした開発プラットフォームだ。大本の地理空間情報を構築するのではなく、それをどう活用するかのためのソリューションを提供している。

「地図データを使いながらデータのビジュアライゼーションを担ったり、ナビゲーションのAPI/SDKを提供したり、地点検索(ジオコーディング)を提供したりというのが我々のビジネスです。まだベータ版ですが、地図を利用した人がどういう風にどこをタップしたとか行動をトラッキングするような仕組みもあります」と同社のシニア・アカウント・マネージャーの寺田和弘氏は言う。

寺田和弘氏と髙山明日香氏

マップボックス・ジャパンのシニア・アカウント・マネージャー寺田和弘氏(右)と、マーケティング・アドバイザーの髙山明日香氏(左)

マップボックス・ジャパン自体は精細な地理空間情報をゼロから構築するのではなく、それをどう活用するかのソリューションを提供していく企業だ。たとえば、Mapboxを利用したヤフーの「雨雲レーダー」では、リアルタイム(5分更新)で各地域の降雨量の状態が表示される。メッシュ(対象地域)が非常に細かいので、処理するデータ量は非常に膨大だ。同じく以前紹介したMapboxを利用した朝日新聞社の「みえない交差点」でも、年間30万件以上の交通事故情報をリアルタイムでマッピングすることに対するハードルの高さは想像に難くない。”何か”がなければ、サービスがストップしても不思議ではない状態だろう。

「正直なところ、皆さんがGeoJSONからダイレクトにデータを取得してサービスを提供することはできると思います。ただ、表示がひどくカクカクしたり、最悪サービスが止まってしまったりして、サービスは継続できないでしょう。その点Mapboxは大容量データ処理のためのサーバーを用意しているので、そこにデータをアップロードしてもらえれば処理を行って、結果のタイルセットをクライアントに戻すので、大容量のデータをスムーズにレンダリングできます」と、同社シニア・アカウント・マネージャーの寺田和弘氏は語る。

その通りMapboxの利点は、処理能力の高さだ。

「たとえば我々のクライアントには、北米の不動産情報サイトZumper様もいらっしゃるのですが、月間700万アクティブユーザー、年間1億7800万の訪問数を持ち、常時1300万を超える最新の物件情報を提供しております。1回の表示件数に制限がかかったり、スクロールするたびに再検索することもなく、網羅性の高いデータを表示できるのが我々の強みです」と、寺田氏は言う。

最終的に最適解を得られたとしても、そこに時間がかかれば意味はない。地図上で何かを検索していて、すぐに結果が表示されないときのイライラは想像に難くないだろう。

専門性がなくても高度な表現が可能

Mapboxの強みは、導入のハードルが低いところにもある。

「開発を行う上で、学習コストや開発コストなどを軽減できるところにもメリットがあります。『Mapbox Studio』はローコードを実現するウェブベースのGUIインターフェースで、クリック操作でデータをアップロードしたり、デザインが可能なため、導入のハードルを下げるという特徴もあります」と寺田氏は説明する。

同社のサービスには、地理空間情報と、いわゆるコンテンツの融合という特徴もある。そのわかりやすいサンプルとして「ストーリーテリング」があり、地図表現と各種コンテンツが紐づいた見せ方を提供するもので、実際にサンプルを見てもらったほうが話は早いだろう。

一見複雑なストーリーテリングでも、サンプルコードを利用することで比較的簡単に導入できてしまう。Mapboxがサービスを構築するためのプラットフォームという点を加味すれば、大きな利点だろう。

Mapbox

ストーリーテリングのためにMapbox社が用意したコンテンツ。地図とコンテンツが結びついている(説明文はダミー)

チャレンジャーとして、参加者とともに

内閣官房は地理空間情報を活用したビジネスアイデアコンテスト「イチBizアワード」を今年から開催しており(応募はすでに終了)、2022年12月6日~7日に開催される「G空間EXPO2022」にて発表・表彰する予定だ。

同社のマーケティング・アドバイザーの髙山明日香氏は、「まずイチBizアワードの前に、10年以上続いているG空間EXPOに今年から我々もブース参加をしようと決めていました。そんな時に、G空間EXPOとは少し異なった、新しい息吹を吹き込むためにイチBizアワードは開催されるという説明を受けまして、地理空間情報ビジネスをいろいろな角度から検討できる、そのようなアワードなら参加する意義があると考えました。業界全体としても、より門戸を広げるというようにイチBizアワードは位置付けられますし、私たちが審査員として実際に参加できることの意義は深いと思っています。よりシャープに研ぎ澄まされる専門性のなかにまったく違う視点からビジネスを創造するチャレンジャーとお互いが刺激し合い、更なる未来の可能性へとつなげる一助ができると幸いです」と、イチBizアワードへの参加の経緯を語る。

Mapboxのサービスは従量課金制だ。とはいえ、膨大なクエリー(処理要求)がない限り、無料で試してみることができる。むしろ、クエリーが大きいのであれば、同社が展開している広告ビジネスとのシナジーが大きいだろう。

Mapboxのソリューションを通じて、新たなサービスを構築するというのも大いにアリだろう。

(提供:マップボックス・ジャパン)

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